2010-01-01から1年間の記事一覧

自意識過剰な告白 - 『告白』

とある中学校の1年B組、終業式後の雑然としたホームルームで、教壇に立つ担任の森口悠子(松たか子)が静かに語り出す。「わたしの娘が死にました。警察は事故死と判断しましたが、娘は事故で死んだのではなくこのクラスの生徒に殺されたのです」教室内は一…

殺人のあとの日常 - 『ヒーローショー』

アルバイトでヒーローショーの悪役を務めるユウキ(福徳秀介)。バイト仲間のノボルが、ユウキの先輩である剛志の彼女を寝取ったことから、ある日ショーの最中に激しい殴り合いが始まる。それだけにとどまらず、剛志は悪友たちと共にノボルをゆすろうとする…

インディ・ジョーンズ4作品イッキミ! - 『インディ・ジョーンズ失われた魔宮は最後の王国』

友人が企画したイベントが明日行われます。 私も客として参加しますので、気になった方はぜひ! ちなみに今回の上映を皮切りにTOHOシネマズ六本木ヒルズでは「イッキミ2010 夏のスペシャルエディション」というイベントが開催されるそうです。 6/18 「インデ…

元祖『アイアンマン』 - 『鉄男 THE BULLET MAN』

東京で普通のサラリーマンとして働くアメリカ人男性のアンソニー(エリック・ボジック)は、日本人の妻ゆり子(桃生亜希子)、3歳の息子トムと幸せな生活を送っていた。ある日、最愛の息子が謎の男に殺され、絶望に打ちひしがれる中、怒りに我を失ったアンソ…

映画評同人誌「Bootleg」 Live at Asagaya に行って来ました

6/9に阿佐ヶ谷のAsagaya/Loft Aで行われた映画評同人誌「Bootleg」 Live at Asagaya に行って来ました(満員だった!)。当日の見所をざっくりまとめ。 1)イベント開始直前、水野晴男の弟子ボンちゃんが登場し自身のイベントの告知。いきなりちょっと得した…

ろっくーでーなし、ろくでなしー♪ - 『逆襲!スケ番☆ハンターズ地獄の決闘』

ポスターはロッキン・ジェリー・ビーン作だぜ! オフィシャルサイト 上京していたアガサさんと共に初日舞台挨拶を観に行きました。会場で本作の挿入歌の作詞をされたとみさわさん(id:pontenna)と会って一緒に鑑賞。 今回の舞台挨拶は超豪華で主役の亜紗美…

全部まるっとお見通しだ! -『シャッター・アイランド』

オフィシャルサイト 公開からずいぶん経ちましたが今さらながら短めの感想を。 あのオチについては言いたいことはあるけど、まぁいい。途中の死体の山とか横一列に並んでバババババンとかの絵面が超良かった。だーけーどー、最後のネタバラシシーンがくどく…

文学フリマに行って思い出したこと

先日の文学フリマで「UMA-SHIKA」や「Bootleg」等色んな同人誌を買った(今読んでます。感想は改めて)。 実を言うと自分も昔いわゆる同人誌を作ったことがあるのだ。今から14年前だけど。 ↓これがその時作ったマンガの同人誌フリーペーパー「Co-Mix2001」。…

渋谷世紀末伝説 -スナナレ会の悲劇

岡山からアガサさんが文学フリマのために上京されたので、オフ会に参加しました。 これまで何度かオフ会的な集まりに参加した経験からいえるのは「ブログのキャラと実際のキャラは違う」ということ。今回の主賓「すきなものだけでいいです」のアガサさんもホ…

文芸同人『UMA-SHIKA』に参加しました

週末の文学フリマで発売される『UMA-SHIKA』3号にちょこっと参加しました。 ↓表紙デザインは今回もid:yoneyaccoさんによるもの。かっちょいい! 『UMA-SHIKA』は文芸同人なので、ほとんどはカクチョー高く、かつエンタテインメントな小説が掲載されています…

思いつき劇場『第K地区』

20××年 川崎 娘-お父さん話があるんだけど。 父-何だい? 娘-実は...紹介したい人がいるんだ。 父-おぉ、そうか。じゃあ週末に家に連れて来なさい。 娘-うん、ありがとう。 父-あの小さかった娘がもうそんな年齢になったんだなぁ...(しみじみ)。 週末 娘-…

死にたくなければ、生まれてくるな - 『ジョニー・マッド・ドッグ』

オフィシャルサイト 内戦状態のアフリカのある国に、住民たちを恐怖に陥れる少年兵のコマンド部隊があった。リーダーの“マッド・ドッグ”ことジョニー(クリストフ・ミニー)と仲間たちは、機関銃を手に強盗やレイプを重ね、無差別な殺りくを繰り返していたが…

マトモな国のアリス - 『アリス・イン・ワンダーランド』

オフィシャルサイト 白ウサギと遭遇したことによって不思議の国へと迷い込んだアリス。そこは、美しくもグロテスクなファンタジーワールドで、トゥィードルダムとトゥィードル ディーや、赤の女王とその妹で慈悲深い白い女王たちに出会う。 90年代にニュー・…

オレだって宇宙人だぜ - 『第9地区』

オフィシャルサイト ある日、ほかの惑星から正体不明の難民を乗せた謎の宇宙船が、突如南アフリカ上空に姿を現す。攻撃もしてこない彼らと人間は、共同生活をすることになる。彼らが最初に出現してから28年後、共同居住地区である第9区のスラム化により、超…

オーバードーズ映画 - 『愛のむきだし』

オフィシャルサイト 敬虔(けいけん)なクリスチャンの家庭に育ったユウ(西島隆弘)は、ある出来事を境に神父の父(渡部篤郎)に懺悔を強要され始める。父の期待に応えようと、懺悔のために毎日罪作りに励むうちに罪作りはエスカレートし、いつしかユウは女…

転職か天職か? - 『マイレージ、マイライフ』

オフィシャルサイト 仕事で年間322日も出張するライアン(ジョージ・クルーニー)の目標は、航空会社のマイレージを1000万マイル貯めること。彼の人生哲学は、バックパックに入らない荷物はいっさい背負わないこと。ある日、ライアンは自分と同じように出張…

好きな人が好きな人が嫌いだったら? - 『ブルーノ』

オフィシャルサイト ミラノ・コレクションのステージ上で暴れてファッション業界を追放されたことから、ハリウッド・セレブになって見返そうと決めたゲイのファッション評論 家・ブルーノ(サシャ・バロン・コーエン)。流出させる目的で大統領候補とのセッ…

感情の3D映画 - 『息もできない』

母と妹の死の原因を作った父親に対して強い憎しみを持っている借金取りのサンフン(ヤン・イクチュン)は、ある日、女子高生のヨニ(キム・コッピ)と知り合う。サンフンは、強権的な父親や暴力的な弟との関係に悩むヨニに惹(ひ)かれ、それぞれの境遇から…

Under Great White Northern Lights / The White Stripes

Under Great White Northern Lightsアーティスト: White Stripes出版社/メーカー: Xl Recordings UK発売日: 2010/03/15メディア: CD クリック: 14回この商品を含むブログ (3件) を見る ホワイト・ストライプスの『Under Great White Northern Lights』購入。…

新江ノ島水族館のお泊まりナイトツアーに参加しました。

新江ノ島水族館(えの水)のお泊まりナイトツアー「親子限定-イルカと遊ばナイト」に娘さんと二人で参加しました。 集合が15時だったので、最近できた横須賀線の武蔵小杉駅から湘南新宿ラインに乗ろうと思って駅まで行くと「強風のため運休」の文字。「湘南…

あなたの中にある「邪悪」 - 『隣の家の少女』

1958年、小さな街で暮らすデイヴィッド(ダニエル・マンチ)の隣家に、ニューヨークから姉妹が越して来る。二人は家庭の事情で叔母(ブランチ・ベイカー)の所に預けられており、デイヴィッドはすぐに姉のメグ(ブライス・オーファース)と打ち解ける。だが…

シンデレラ・コンプレックスに対するディズニーからの返答-『プリンセスと魔法のキス』

いつの日が自分の手で夢を実現させたいと願う女性、ティアナ。ある日、ティアナの前に、言葉を話す一匹のカエルが現れる。かつて王子だったころ、のろいによって姿を変えられてしまったと語るカエル。そして、魔法を解くためにキスしてほしいとティアナに告…

バンパイアに憐れみを-『渇き』

伝染病の人体実験で奇跡的に助かった神父のサンヒョン(ソン・ガンホ)だったが、そのせいでバンパイアとなった運命に苦しんでいた。そんなある日、サンヒョンは友人ガンウ(シン・ハギュン)に再会し、その妻テジュ(キム・オクビィン)と強く惹(ひ)かれ…

地味だけどスゴいんです-『誘拐犯』

「ユージュアル・サスペクツ」の脚本で世界中を震撼させたクリストファー・マッカリーが初監督を務めた、大富豪夫妻の子を身ごもった代理母を巡って繰り広げられるクライム・サスペンス。しがない二人のアウトロー、ロングボーとパーカーはふとしたことから…

大槻ケンヂと絶望少女達ライブ映像

アニサマ2009*1での大槻ケンヂと絶望少女達によるライブ映像があがっていたので、繰り返し見てます。楽し過ぎる! 見所は当然小林ゆう画伯(衣装、青)のキレっぷりなわけですが、そんな画伯に影響されたのか沢城みゆき(衣装、赤)までキレキレ! イントロ…

She & Him / In The Sun

PV

ズーイーたん最強伝説-『イエスマン “YES”は人生のパスワード』-THE KAWASAKI CHAINSAW MASSACRE 先日こんなエントリを書いてからズーイーたんに夢中な私。She & Himの1stアルバム『Volume One』も購入してヘビロテ中。そして3/17には待望の2nd『Volume Two…

劇映画はドキュメンタリーを超えられるのか?-『ハート・ロッカー』

オフィシャルサイト 『ハートロッカー』あらすじ。都市開発の名の元に住処を奪われたドヤ街の人達。彼らを救うために立ち上がったTUBE、ハウンド・ドッグ、虎舞竜の面々。熱いハートを持ったロックン・ローラーと悪の手先シンタローによる長き戦いの火ぶたが…

山へ行くつもりじゃなかった…-『処刑山 デッド卍スノウ』

冬休みを満喫するため冬山へ入った医学生の仲間たちが、山小屋の床下にナチスの隠し財宝を発見する。医学生たちはその財宝をいただくことにするが、実はその場所は殺されたナチスの兵団が眠る場所で、凍土の中からナチスの兵団が冷凍ゾンビとして大量に復活…

河口湖に冬花火を見に行った

河口湖まで「冬花火・湖上の舞」を見に行きました。花火というと夏という印象が強いけど、空気が澄み切った冬の方が夏よりもキレイらしい。 せっかくだからと花火の撮影にチャレンジ。カメラに関してはまったくの素人で、前日夜にネット検索した結果「バルブ…

偽善か新しいモンド映画か?-『オーシャンズ』

北極海から南極海、サンゴ礁に彩られる美しい海に、冷たい氷で覆われた海など、世界各地の海にいる生物たち。猛スピードで泳ぎ、ジャンプするイルカ、ゆっくりと海の底へと沈んでいくマンタ。光のない大気圧1,100倍の海底であっても、そこで生きる命は存在し…