文学フリマに行って思い出したこと
先日の文学フリマで「UMA-SHIKA」や「Bootleg」等色んな同人誌を買った(今読んでます。感想は改めて)。
実を言うと自分も昔いわゆる同人誌を作ったことがあるのだ。今から14年前だけど。
↓これがその時作ったマンガの同人誌フリーペーパー「Co-Mix2001」。
マンガ同人誌なのに表紙がフレディ・クルーガーというのが実に私っぽい。中身は「好きなマンガベスト3アンケート」や「マンガのレビュー」とか。あとマンガと関係ないイラストとか色々。
「UMA-SHIKA」も「Bootleg」も基本的にはてなダイアリー等で知り合った人達が原稿を書いてるけど、自分も同じようなことをやった。
14年前にタイガー・マウンテンというパソコン通信(インターネットじゃないんだよ!)があって、そこでは今のmixiのコミュみたいに個人が好き勝手に会議室(ここでは「テント」と呼ばれていた)を作ることができたので、自分はマンガやオモチャの会議室を作っていた。で、それを続けるうちに「このコミュニティを使って同人誌的なものが作れるかも」と思い立ったわけ。
タイガー・マウンテンにはいわゆるサブカル著名人がたくさんいたし、会議室に書き込みしてくれる人や自分の知り合い(の知り合い)、果てはクラブで出会った名前も知らない女の子とかありとあらゆる人に声をかけまくった(今考えると大変失礼なことをしたなーと思う)。
結果、マンガアンケートにスージー甘金さん、中ザワヒデキさん、桝山寛さん、ソウル・フラワー・ユニオンの中川敬さん、内海洋子さん、ペッパーショップの古賀学さん等に書いてもらった。他にはTRICK FISHの松谷創一郎さんにもレビューを書いてもらった。ロゴマークもタイガー・マウンテン内でデザインコンペをやって作ってもらった。POSITRONの初期グラフィックデザインも載せてもらった。
基本的にはDTP編集は自分1人で休日に会社でこっそり作った。Quarkのバージョンは3だった。ちなみに1GBのHDは当時10万円以上だった。
20ページの同人誌で何部刷ったか覚えてないけど10万円くらいかかった。スポンサーのあてはなかったし、儲けるつもりはなかったんでフリーペーパーにした。つまり全部自腹だった。当時は大阪に住んでいたので大阪の古着屋や雑貨屋を中心に置かせてもらった。一部は東京まで行って同じように置かせてもらった。
経済的な余裕はまったくなかったので当然2号は出せなかった。限りなく自己満足に近い結果だったけど、この同人誌をきっかけに知り合った人(嫁さん含む)がたくさんいるのでやっぱりやってよかったと思ってる。
文学フリマを見ながらこんなことを思い出していた。機会があればまた何か作ってみたい。