山へ行くつもりじゃなかった…-『処刑山 デッド卍スノウ』
冬休みを満喫するため冬山へ入った医学生の仲間たちが、山小屋の床下にナチスの隠し財宝を発見する。医学生たちはその財宝をいただくことにするが、実はその場所は殺されたナチスの兵団が眠る場所で、凍土の中からナチスの兵団が冷凍ゾンビとして大量に復活。圧倒的なパワーと残虐性で、彼らを次々と血祭りに上げてしまう。
「海へ行くつもりじゃなかった…」のはフリッパーズ・ギターですが、「海に行けば良かった…」のは『処刑山 デッド卍スノウ』の医学生8人組(本当にこのセリフが出た時は笑ったなぁ)。
ということで、金曜の夜にシアターNのレイトショーで観たのですが、予想を遥かに超えて面白かった!この日の客はやたらとノリが良くて、用意されたネタの全てに観客が全力で反応するという理想的な展開。後半は終始笑いに包まれてピースフルな劇場でした。
大体「ゾンビに人が襲われる」映画なんて何百もあるんで殺しのバリエーションなんてあらかた出尽くしたと思っていたのに、「崖から落ちそうになってつかんだのがゾンビの×××」とか、「気絶して目が覚めたら自分が×××になってた」とか、次々に出てくる「この手があったか!」という嬉しいサプライズ。そして白銀の世界に広がる血や臓物の美しいこと!(これは嘘)。
被害者たちが医学生という設定とか、そのくせ血が苦手な男とかもっと使い道あるだろーとか思わなくもないし、ゾンビ映画なら「仲間がゾンビになる展開」が欲しいし、敵の親玉(かっちょいい!)にももうちょっと活躍して欲しかったけど、概ね満足。ノルウェー語の響きも面白い。シアターNでの公開は3/12までなので、気になった人はGO!
(その他)
・医学生の1人が映画ヲタという設定で『ブレインデッド』Tシャツ着てる。そんなの着て雪山に行くからこんな目↓に合うんだよ。
・咬まれた自分の首を釣り針を使って縫うというシーンがあるので「医学生」設定は一応生きてる。
(参考)
「 海 に 行 け ば よ か っ た … 」〜映画『処刑山 デッド卍スノウ』-メモリの藻屑 、記憶領域のゴミ
『処刑山/デッド卍スノウ』のキャッチコピーが凄すぎる件-拷問ポルノとケロイドの両面宿儺
three cheers for our side~海へ行くつもりじゃなかった
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