バーチャルおろち-「レイチェルの結婚」
キム(アン・ハサウェイ)は姉レイチェル(ローズマリー・デウィット)の結婚式に出席するため、依存症の施設から退院する。家に到着した彼女は結婚式の準備でごった返す家の中を抜け、2階でドレスの着付けをしていた姉と友人のエマ(アニサ・ジョージ)と再会する。彼女たちは屈託なくこれからの準備のことを話し始めるが……。
事前情報をほとんど入れてなかったので、まず手持ちカメラを使ったドキュメンタリータッチで撮影されていたことに驚く。オフィシャルサイトによると、ジョナサン・デミ監督は「美しいホーム・ビデオ」を目指したらしい。
撮影前のリハーサルは一切しなかったし、ショットを事前に計画することもほとんどしなかった。役者たちにシーンを演じ始めさせ、デクラ(撮影監督)がその瞬間にカメラで反応してゆく方法をとった。
これにより、観客はまるでこの結婚式に招かれた1人のような立場で彼らの表情をすぐ近くで見続けることになる。そして彼らの喜怒哀楽を共に感じながら、それでも何もできずにただ見守るしかないことを知る。それはまるで、興味を持った人物を見守るが干渉はしない「おろち」*1のようでもある。いわば、バーチャルおろち。
同じような印象を持ったもう1つの映画がガス・ヴァン・サントの「エレファント」。こちらも登場人物の背中をひたすら追い続ける「謎の視点」があった。まるで自分が「幽霊」か何かになって、この悲劇の現場を「ただ見つめるだけ」の存在になったような気がした。
「もやっと感」が残る終わり方には賛否両論あるかもしれない。けれど、分かりやすいオチがないのも「ホームビデオ」(=現実)だと思えば許せるかも。
と、ここまでがマジメな感想で、本音で話すと、
ゴスっ娘のアン・ハサウェイが超可愛い!!!!
過去の作品は1本も見たことないし、外観とかまったく興味なかったのに、今回はオレのツボ突きまくり!!!!あのやさぐれ感がたまらん!!!!家族に対して「私を監視してる!」と噛みつくくせに、放っておかれると「私を無視してる!」と訴えそうな不安定さが超好み!しかも今回はトイレで放尿シーンもあるよ!ギャー!
やっぱ時代はゴスっ娘だと思いました。娘をゴスっ娘にするべく早くトラウマつくんなきゃ!
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