Zちゃん 改訂版-ロータス

Zちゃん―ロータス

Zちゃん―ロータス


「Zちゃん」がいつの間にか「改訂版」(完全版?)になって復刊していたので購入。


Zちゃんは井口真吾氏が84年から「ガロ」に連載していたモノで、ロータスヘブンに暮らすZちゃんと親友の青ネズミ、リチャード・セックスや、ローズヘヴンから来たローズちゃんらが織りなす物語。


基本はマンガなんだけど、小説やイラストで表現されることもあって現代芸術っぽい。絵柄はポップでかわいいんだけど、内容はアヴァンギャルドで支離滅裂。だけど世界観はしっかりしていてブレはないというまさに私好みの作品。


↓こちらが92年に発売されたオリジナル版「Zちゃん ローズ」。装丁がすごくいい。


今回の改訂版はオリジナル版発売以降の94年から96年にかけての作品が追加されている。全部未見だったのでうれしい。


これらの作品は全て「Zプラン」という「Zちゃんの世界をもとにキャラクターや仮想世界の可能性を追求するプロジェクト」の一環であり、その「Zプラン」のファーストステージのラストを飾ったのが、99年に発売された絵本「Zちゃん かべのあな」。


Zちゃん―かべのあな

Zちゃん―かべのあな


こちらも最近図書館で借りて読んでみた。「リチャード・セックス」が「青ねずみちゃん」に改名されてることをのぞけば、その世界観は単行本と同じ。というより、絵本という表現方法が1番「Zちゃん」に向いてるようにも思える。


それ以外の「Zちゃん」色々。


・フィギュア
 


ソフビ製。ずっと欲しいんだけど買えてない。詳しくはこちら


シルクスクリーン


こっちもずっと欲しいんだけど買えてない。もっとサイズが大きいとうれしいんだけどな。詳しくはこちら


最近は「Zちゃん」のサブキャラだったバンロッホのキャラクター展開がメインっぽい。


バンロッホ VANROGH


「Zちゃん」自体もマンガでまた復活しないかなー。


(関連)
井口真吾氏のインタビュー
LOOKERS INTERVIEW