Primal Scream / Screamadelica:20th Anniversarry Edition


20年前ですってよ、奥さん!


私はちょうど社会人1年目。まったく知り合いのいない大阪に勤務することになって、1人でレコ屋くらいしか行く所がなかった時代に『Loaded』と『Come Together』の12"を買いました。ちょうどその頃に創刊された雑誌『remix』を読みながらこの曲を聴くというセットでした(そういう人多いハズ)。


その後立て続けに発売された『Don't Fight It, Feel It』と『Higher Than The Sun』もやっぱり12"で買って毎日アホのように聴いてました。なので、実をいうとアルバムとしての『Screamadelica』にはそこまで思い入れがなくって、個々の曲の印象の方が強いです。


実際、今の若い人がこのアルバムを聴いたとしても、あまりピンと来ないような気がする。「ロックとテクノの融合」なんて言われてはいるけど、それだったらプロディジー『Fat of the Land』の方がかっこいいし、プライマルのアルバムだったら『Xterminater』の方をオススメしたいし。


とはいってもこのジャケを見るだけで、当時を思い出して胸が一杯になってしまうんですよねー。プライマルのメンバーが、毛嫌いすらしていたアシッドハウスのDJ(アンディ・ウェザオール)に「この曲をぶち壊してくれ」といってバンドの音源を渡した事で起きた魔法のような音楽。


ドンづまりな世界の中で、何か新しく素晴らしいことが起きるような予感に満ちあふれていたあの音楽。当時以上にドンづまりの今、改めて聴くことに何かしらの意味があるのかもしれません(とか言ってみる)。


↓オマケ『remix』創刊号 懐かしさで死ぬ!