ロンドン旅行記#2<初日篇>
今回は羽田発のBritish Airwaysの直行便を利用しました。
・映画『キングスマン』
『キック・アス』のマシュー・
↓ガゼルさんのアクションをチェック!
Kingsman: The Secret Service | Meet Gazelle [HD ...
・映画『ひつじのショーン』
日本で最近まで公開してましたが未見だったので鑑賞。
・『Monty Python's Best Bits (Mostly)』
モンティ・パイソン関連の映像が二本もあってびっくり!さすがBritish Airways。
↓予告編
Monty Python Best Bits (mostly) - promo. video ...
・ドキュメンタリー『Monty Python: The Meaning of Live』
モンティ・パイソンの映画『人生狂騒曲』(『The Meaning of Life』)と一文字違いで紛らわしいが、
↓予告編
Monty Python - The Meaning Of Live Trailer - YouTube
これらを見てる間にロンドン、ヒースロー空港に到着。
30分程でパディントン駅に到着。パディントン駅は絵本や映画でおなじみのクマのキャラクターであ
↓1番プラットフォームの大きな時計の下にあります
↓以前書いたパディントンの過去記事はこちら
徒歩10分ほどで宿泊地に到着。オーナーの知人が待っててくれて、無事に鍵を受け取りました。
↓部屋はこんな感じ 草間彌生のポスターやデビッド・ボウイのコラージュとか飾ってた
↓ご満悦の娘さん ベッドルームにキッチンやバスルームも完備
結局この日は疲れていたので、近所を散歩したり、スーパーで買い物してから、パブでビール飲んで就寝しました。
↓地元の人しか来なさそうなこじんまりとしたパブでビール
#3に続く
ロンドン旅行記#1<準備篇>
8/5〜8/11に家族でロンドンへ行って来ました。
・宿の予約
今回はホテルではなくAirbnb(エアビーアンドビー)
・トラベルカード
ロンドンで電車やバスを利用するのに便利なのが、
↓こちらがトラベルカード(下が子供用)
・iOSアプリ「NAVITIME Transit UK」
ロンドンで移動するのに必須といえるのがこちらの「
・iOSアプリ「旅app vol.1 : はじめてロンドン」
2013年版で若干古いものの、
・世界主要国対応変換プラグ付きUSB充電器
家族全員のiPhoneにポケットWi-Fi等、
・「人生が輝くロンドン博物館めぐり 入場料は無料です! 」
今回の旅行は博物館巡りを考えていたので購入しました。
人生が輝くロンドン博物館めぐり 入場料は無料です! (ダ・ヴィンチBOOKS)
- 作者: 井形慶子
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー
- 発売日: 2015/03/13
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・「ぼくはロンどん」(Kindle版)
ロンドン在住の漫画家、玖保キリコのフルカラーコミック。
・オンライン入場券
観光予定のいくつかの施設については、
#2に続く
ロアルド・ダールの伝記『「チョコレート工場」からの招待状』を読みました
ロアルド・ダールの子供向け伝記『「チョコレート工場」からの招待状』を読みました。元々パイロットでその後作家になった、くらいは知ってましたが、3歳の時に姉と父親が立て続けに亡くなったり、ハリウッド女優と結婚して5人の子供に恵まれたものの、長男は4ヶ月でタクシーにはねられ脳に重い障害を負い、長女は7歳で病気で亡くなり、妻は四女妊娠中に脳卒中で倒れたりと、波乱万丈の人生を送ってる事等は初めて知りました。
ロアルド・ダール作品は数多く映画化されていて、有名なのは『ジャイアント・ピーチ』(原作タイトルは『おばけ桃が行く』)に『チャーリーとチョコレート工場』(『チョコレート工場の秘密』)に『ファンタスティック Mr.FOX』(『素晴らしき父さん狐』)等々。どれも大好きだし傑作だと思う。
これらはいわゆる児童文学作品で子供向けに書かれているけど、ダールという作家が面白いのは大人向けのブラックユーモア「異色短編作家」でもある事。中でも『南から来た男』という短編はミステリ・マガジンで、ミステリ小説オールタイム・ベストの短編部門第1位に選ばれていたりする。
↓『南から来た男』収録書籍
イギリスではダールの大人向け短編を映像化し、ダール本人がストーリーテラーを務めたテレビ番組『ロアルド・ダール劇場/予期せぬ出来事』がある(途中からダール原作以外も放送してた)。こちらはDVDになってるので興味ある人は見て欲しい。『世にも奇妙な物語』の元ネタはこの番組かもしんない。
↓『ロアルド・ダール劇場/予期せぬ出来事』で前説中のダールさん
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あと映画でいえば、『007は二度死ぬ』や『チキ・チキ・バンバン』の脚本も書いてる。どちらかといえば寡作な作家だけど、傑作が多い人だと思う。
さっきも書いたように「子供向け作品」と「大人向け作品」をどちらも書いていた事から、個人的には藤子・F・不二雄を思い出した。正確に言うと、「楽しい子供向け」の藤子・F・不二雄と、「エグい大人向け」の藤子 不二雄Ⓐかな。つまり1人藤子不二雄といえる(ややこしい)。
子供にはとても人気があるダール作品だけど、批評家の中には「子供にふさわしいとはいえない」と批判する人も多いらしい。ダール作品には冷徹で残酷な大人や権力者から理不尽な扱いを受けた子供が最終的に反撃に出るというパターンが多い(『おばけ桃が行く』や『マチルダは小さな大天才』等)けど、それを「やり過ぎだ」と思うそうだ。
ダールは幼い頃に姉と父親を亡くし、寄宿学校で先生や上級生から理不尽な暴力を受けた事を生涯忘れる事がなかったという。ダールは自分自身と他の児童文学作家との違いについて「子ども時代がどんなものだったかをおぼえていること」と言ったそうだ。大人の目から見た「(無垢な)子供の世界」と、実際の「(残酷な)子供の世界」は違っている事を理解しているからこそ、ダールの作品は子供に人気があるのだと思う。
自身の作品を批判された際のダールの言葉がイカしてる。
「わたしは子どもから抗議をもらったことはいちどもない」
「チョコレート工場」からの招待状―ロアルド・ダール (名作を生んだ作家の伝記)
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チョコレート工場の秘密 (ロアルド・ダールコレクション 2)
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ロンドンの闇、詰め合わせ映画『フロム・ヘル』
ジョニー・デップ主演の『フロム・ヘル』という映画が好きです。切り裂きジャック事件をモチーフにして結構グロ度は高いものの、役に立つんだか立たないんだかよく分からない予知能力を持つ警部役のジョニー・デップと、娼婦役のヘザー・グラハムの切ないラブ・ストーリーという側面もあって色々面白い。
原作は『ウォッチメン』で有名なアラン・ムーアが原作のグラフィックノベルで、こちらは未読。興味はずっとあるんだけど、アメコミって高いんだよね… 。
切り裂きジャック事件をモチーフと書いたけど、本作はもちろんフィクションなので史実とは異なる部分もある。とはいえ、史実通りの設定も非常に多くて、切り裂きジャックの被害者である5名の娼婦の殺害順(3人目を殺した後に解体しようとしたが、見つかりそうになり逃亡しつつも、数時間後に4人目を殺害したり)や、犯人が犯行現場に残したメッセージを警察上官がなぜか消したりした事なんかは史実通り。『フロム・ヘル』というタイトルも、実際に切り裂きジャックを名乗る男から警察に届いた手紙の一文だったりする(ただし同様の手紙は山のように届いたのでどれが本物の犯人からの手紙かは分からずじまい)。
↓当時の新聞に掲載されたイラスト記事
そんな切り裂きジャックは去年「DNA鑑定で犯人が判明!」と話題になったけど、すぐ後で「実際は違った」というニュースも流れて何だかよく分からない事に。今さら犯人分かってもねー。
『フロム・ヘル』に話を戻すと、切り裂きジャック事件だけではなく、さらに秘密結社「フリー・メイソン」やリンチの映画でおなじみの「エレファント・マン」という大ネタを絡ませて、事実とフィクションを絶妙に混ぜ合わせる所がとても面白い。大三元ってヤツですよ、麻雀知らないけど。
19世紀の暗黒のロンドンの詰め合わせ映画としてオススメです。
リアル熊さん映画『パディントン』はまさかの傑作!
赤い帽子に青いダッフルコートがトレードマークの「くまのパディントン」。イギリスの児童文学のキャラクターで全世界で有名ですが、ある時この愛らしいくまさんのまさかの実写映画化が発表されました。「一体どんなルックスだろう?」と思っていたら、デフォルメなしのリアル熊さんだったのでひっくり返りました。
↓こちらが原作のパディントン カワユス
↓こちらが映画版パディントン ぎゃあああ!
この画像はかなりインパクトがあったようで、世界中でパロディ画像が作られました。例えばこんな感じ。
↓だから怖いって!
↓こちらでパロディ画像がまとめて見れます。
さらに、声の担当が当初の発表ではコリン・ファース!可愛らしい声を想像していたのに、50代のおっさん!とはいえ彼は降板して、最終的に選ばれたのがベン・ウィショー。と言ってもピンとこないかもしれないけど、『007 スカイフォール』でQを演じたあのメガネ男子と言えば分かるハズ。それでも30代のおっさんだよ!(ちなみにゲイ)
↓なぜオレがクマの声を...
さらにこの映画、当然子供やファミリー層をターゲットとして作られたにもかかわらずイギリスでPG指定(子供は親同伴でないと見れない)をくらってる。何から何まで???だった本作を今回輸入版DVDで鑑賞しましたが、これがまさかの傑作でびっくり!実際イギリスだけでなくアメリカでも大ヒットして早くも続編の話も出ている模様。
ストーリーは「暗黒の地ペルー」からロンドンにやってきたクマが、パディントン駅で親切な家族と出会い一緒に暮らす事になり巻き起こるドタバタもの。要するに『オバケのQ太郎』みたいな話です(ざっくり)。そこに原作には登場しないパディントンを狙う悪役ニコール・キッドマンが現れて一悶着。果たしてパディントンの運命は?
本作の魅力の一つが完全に「ロンドン観光映画」である事。パディントン駅はもちろん、『ノッティングヒルの恋人』でもおなじみのポートベローマーケットや、自然史博物館、バッキンガム宮殿、地下鉄、二階建てバスなどが大々的にフィーチャーされてます。楽しい、楽しい!
他に面白かったのは、後半に悪役のニコール・キッドマンから逃げるシーンでトム・クルーズの『ミッション・インポッシブル』のパロディが入る事w。絶妙の組み合わせで大笑いしました。あと、原作者のマイケル・ボンドもカメオ出演してます。
脚本がハーミッシュ・マッコールという人で、他の作品調べたら、私が個人的に大好きな『Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!』も書いてました。いろいろ納得。日本公開はどうも来年っぽいのでまだまだ先ですが、オススメです。
↓日本語字幕付き予告編
くまのパディントン / Paddington 予告編 - YouTube
くまのパディントン―パディントンの本〈1〉 (福音館文庫 物語)
- 作者: マイケルボンド,ペギーフォートナム,松岡享子
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 2002/06/20
- メディア: 文庫
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Canon EOS M2を購入しました
ここ数年、iPhoneのカメラの性能が上がった事と、InstagramやTwitterなんかにすぐにアップできる利便性もあって、旅行の際にもデジカメを触る事なくほとんどスマホで代用してきました。そんな時に友人らとズーラシアに行く機会があって、友人の一人がかなり立派な一眼レフカメラで撮影してたので気になって後日CD-Rに焼いて見せていただく事に。これがいつもの見慣れたスマホ写真とはまったく違う素敵な仕上がりだったので、忘れかけていたデジカメ欲が一気にヒートアップ!
実は10年くらい前に中古で一眼レフ(Canon EOS Kiss N)を購入した事はあったんだけど、持ち歩くには大き過ぎてだんだん触らなくなった、という経緯があったので、最近小型化が著しいミラーレス一眼で探す事に。とはいえまったく詳しくないのでこんな雑誌を購入して勉強。
予算はきびしくて4〜5万あたりに絞って探す事に。するとパナソニックのLUMIX GM1Sという製品がとにかく本体が小さくて見た目も良く、画質も評判いい事が判明。早速量販店に行ってみて手に取ると確かに小さいし軽い。というか、小さ過ぎて手に持った感じやボタン操作が「しっくり来ない」。
今回は自分だけでなく中学生の娘(最近写真部に入部)が使う事も想定していたので二人で色んなカメラを順番に手に持っていったところ、新発売のCanon EOS M3が「程よい大きさ」と感じた。先のGM1Sと比べるとセンサーサイズも大きく(APS-C)気に入ったもののダブルレンズキットだと7万くらいで予算オーバー。
そんなM3の旧型であるM2の値段が結構下がっていた。液晶がチルト式ではない等M3より機能で劣る部分はあるものの致命的な差はないと判断。しかしそれでも若干予算オーバー。その日の購入はあきらめて帰宅してたまたまamazonをのぞいてみたら、なんとM2のダブルレンズキットがタイムセールスになっていて価格が予算内に!セール終了まで残り2時間という事であせりつつ無事購入できました。
↓カラーはベイブルーをチョイス
↓10年前の一眼と比べるとこの小ささ EOS親子w
最近のミラーレス一眼はWiFi機能もついてるので、撮った写真を専用アプリを使ってWiFiでスマホに送る事も可能。M2で撮ってiPhoneに送ってからSNSにアップもスムーズにできそう。
あいにくの雨だったけど、操作の練習を兼ねて近所を散歩しつつ撮影してみた。
全て単焦点レンズ使用。2枚目と3枚目は娘が撮影しました。特に気構える事なくきれいなぼけができて嬉しい。多分一眼使用者からすると機能的に不足や不満もあると思うんだけど、今回はあくまでもスマホ撮影と比べてるので今の所問題なく大満足!まだまだ使いこなすところまで行ってないけど、撮影するためにどこかに出かけたいです。
マダム・タッソーの血塗られた伝説
お台場の蝋人形館「マダム・タッソー東京」に行って来ました。正直、そこまで期待してたわけではなかったんだけど、実際行ってみたら娘さんがノリノリで写真撮りまくって相当楽しめました。
↓こんな写真がたくさん撮れます
↓本物にしか見えない精巧さ
「マダム・タッソー東京」にはたくさんの映画スターの蝋人形があったけど、実はマダム・タッソー自身の生涯が映画化できるくらい凄まじいものだったのでかんたんにまとめてみました(事実かどうか怪しい部分もあり)。
↓こちらが「マダム・タッソー東京」に展示されているマダム・タッソー自身の蝋人形。なんか持ってるよ!
1761年、マダム・タッソー(本名マリー・グロショルツ)誕生。母親が家政婦として仕えていた医者に幼い頃から蝋人形の制作を学び、17歳にして一人で蝋人形を作れるまで成長。そのスキルは評判を呼び、国王ルイ16世(マリー・アントワネットの夫)の妹エリザベート王女に気に入られ、ヴェルサイユ宮殿に住み込みの家庭教師となる。
10年近く宮殿で暮らすが、フランス革命が起きてパリに戻り、そこで「革命で死んだ有名人の蝋人形を作る」ようになる。つまり、懇意にしてもらっていたエリザベート王女やマリー・アントワネットがギロチンで処刑され、その生首を使ってデスマスクを作っていたのだ。
↓こちらがそのデスマスク
この時にマリーは「実際よりも血の量を増やしたり、人々がより見たい姿に改変」したという。つまり解剖学的な蝋人形を、下世話で見世物的なエンターテインメントとしてステップアップさせたという事だ。現在のスプラッターホラー映画などの源流がここにあるといってもいい。
しかし、王族と親しかったことからマリー自身も投獄され、もう少しでギロチン処刑されるところだったが、その蝋人形制作スキルを買われ、ギリギリで生き残った模様(このあたりは眉唾ではある)。
その後結婚するもダンナ(フランソワ・タッソー)がギャンブル好きなダメ人間だったので、財産すっからかんになり、止むを得ずパリに幼い次男を残したままイギリスに渡り、サーカス団と各地を蝋人形展示巡回ツアーを行う。当初は金ができたら帰るつもりだったのに、30年以上各地を転々として結局パリに戻ることはなかった。
そんなこんなで74歳になったマリーはようやく巡業の旅を終え、離れて暮らしていた次男を呼び寄せて、シャーロック・ホームズで有名なベーカー街に「マダム・タッソー館」を設立し大成功を収める。今では世界中に支店を持つようになりロンドンで最も有名な観光地の一つとなりましたとさ。めでたしめでたし。
↓マダム・タッソーについて書かれた本のトレイラー 映画化、絶対受けると思うよ
Madame Tussaud Trailer - YouTube
(参考)