絶望した時に歌う歌「Always Look on the Bright Side of Life」
今朝『とくダネ!』を見てたら天気予報のコーナーでさらっと「Always Look on the Bright Side of Life」が流れてびっくりしました。ロンドンオリンピックの閉会式でもエリック・アイドルが歌ったそうなので、映画『ライフ・オブ・ブライアン』を見てなくてもこの曲は知ってるという人が多いのかもしれません。
↓Closing Ceremony - Monty Python Eric Idle - London 2012 Olympic Games
歌詞はこんな感じ。
人生の明るいところを見て生きていこうよ
人生のいいところをみて生きていこうよ
人生が腐りきってるように見えるのは
忘れてることがあるからだよ
笑いとか、踊りとか、歌とかね
ごみ溜めみたいな人生だって感じても
そんなバカなことを信じないで
口笛を吹いてごらんよ -- そうすりゃ万事解決さ
そして・・・人生の明るいところを見て生きてゆこうよ
かわいらしい曲調で、こういう歌詞なので、巷に溢れる「安易で陳腐な応援ソング」と大差ないように感じる人がいるかもしれません。元々この曲はモンティ・パイソンが宗教をテーマに作ったコメディ映画『ライフ・オブ・ブライアン』のラストシーンで使われたのですが、そのシチュエーションがちょっと面白いです。
主人公のブライアンは救世主に間違えられ無実の罪で磔にされてしまい、家族にも仲間にも恋人にも見捨てられます。その絶望的な状況下で隣で同じように磔にされたエリック・アイドルがブライアンを励ますようにこの歌を歌います。泣き叫ぶわけでもなく、ヤケになって開き直るのでもなく、怒りを爆発させるのでもなくただ楽しそうに歌うのでした。
絶対に助からないことが分かってるのに「何とかなるさ」という能天気な歌を歌うことに何の意味があるのかと思う人もいるでしょうが、後悔しながら人生を終わるよりもずっとずっとマシだと思いました。この映画を観てから、私は何か失敗したり、うまくいかない事がある度にこの歌を心の中で口ずさんでます。
人生なんてクソのかたまりみたいなもんさ
でも、見方さえ変えれば
人生はお笑いになるし、死だって冗談になる、本当だぜ
こんなの全部、ショーみたいなもんだって
周りのやつらを笑わせてやれよ
でも、忘れんなよ、最後の笑いってのはお前さんに向けられてるんだぜ
人生の明るいところを見て生きてゆこうよ
それにしても、この映画は公開当時「神を冒涜している!」と非難され、多くの国や地域で公開禁止になったのですが、時代が変わってオリンピック閉会式で歌われるようになるなんて不思議ですね。
(おまけ)
・Wikiにこんなエピソードが載ってました。
1982年5月4日、フォークランド戦争時、ミサイルによって撃沈されたイギリス海軍の駆逐艦シェフィールドが沈みゆく中で、救援を待つ乗組員がこの歌を合唱したというエピソードがある。
Always Look on the Bright Side of Life - Wikipedia
マンチェスター・ユナイテッドFCが試合で負けた際に、サポーターがこの歌を合唱することがある。
・訳詞についてはこちらを参照。
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