お、お兄ちゃんのバカッ! - 『マジック・ツリーハウス』

本を読むことが好きで勉強には自信があるが内気な兄ジャックと、人間でも動物でもすぐに友達になれる元気いっぱいの妹アニーは大の仲良し。ある日、いつものように森に遊びに出掛けた2人は、森の中で木の上に乗った不思議な小屋を見つける。何とそれは、好きなときに好きな場所に時空を超えてタイムスリップできる魔法のツリーハウスだった。


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横浜に娘さんと『マジック・ツリーハウス』を観に行きました。


有名な児童書が原作らしいのですが未読。本好きで勉強家の兄ジャックと動物好きでやんちゃな妹アニーのコンビが、本の世界に入って奇跡を起こすメダルを集めるというストーリーで、子供の成長物語としては概ね良かったです。ただ大人目線で見るとちょっとお行儀が良過ぎるというか、意外性のまったくない展開はやや退屈でもありました。


例えばジャックは勉強家だけどクラスのいじめられっ子という設定にして、好きな女の子に話しかけることもできないダメっぽさを強調しておけば、ラストの冒険を通じて成長した姿がより鮮明になると思うんですよね。原作モノだから好き勝手にはできないかもだけど、もう一工夫欲しかったです。


また、冒頭のじーさん魔法使いの行動ですが、何を考えてああいうことをやったのかがよく分かりませんでした。軽々しく魔法を使ったモーガンへの戒めなのか?単にモーガンのことを嫌っているのか?前者だとしても、その結果まったく関係ないジャックとアニーが死んだかもしれなかったわけだしねぇ。終盤のモーガンによる逆襲もちょっと?でした。君ら一体何がしたいんや。


映像は良く言えば素朴、悪く言えば安っぽい感じ。別に3DとかフルCGとかじゃなくても構わないけれど、アニメーションなんだからもっと豪快に動き回って欲しかったです。テレビならいざ知らず、映画館の大画面で観るとちょっと手抜き感がありました。


アニーの声を演じた芦田愛菜ちゃんは、本業さんには敵わないものの検討していたと思います。あの「お、お兄ちゃんのバカッ!」は直接言われたい人とか多いんだろうなぁ。ということで「妹萌え」の人にはオススメですw。


(参考)
芦田愛菜の達者さにびっくり! 劇場用アニメになった『マジック・ツリーハウス』(エキサイトレビュー) - エキサイトニュース


恐竜の谷の大冒険  (マジック・ツリーハウス (1))

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