第2回カトリーヌ・ドモンジョ『地下鉄のザジ』
映画の子役について書くシリーズ「えいがとこども」。第2回は『地下鉄のザジ』のカトリーヌ・ドモンジョです。
カトリーヌ・ドモンジョは1948年生まれ。ルイ・マル監督の『地下鉄のザジ』(1960年公開)で、パリにやってきた10歳の少女ザジを演じ、華々しくデビューしました。
いわゆる美少女ではないし、おかっぱ頭ですきっ歯です。そして子供っぽい無邪気さというにはあまりにもハードコアな言動(口癖は「ケツ喰らえ!」、夢は「教師になって生徒をいびる事」)は一般的な「かわいさ」とはかけ離れています。でもどんなに口汚くののしっても、ひどいイタズラをしても、ザジのこの笑顔を見たらついついこちらも笑ってしまうんですよね。あーかわいい。
映画は、サスペンスの傑作『死刑台のエレベーター』のルイ・マル監督が撮ったとは思えない、底抜けにナンセンスなスラップスティック・コメディなので、初めて観た時は大変驚きました。北野武作品でいうと『みんな〜やってるか!』みたいなもんですかね。
その後のカトリーヌ・ドモンジョですが、ゴダールの『女は女である』に「ザジ役」としてカメオ出演したりしましたが、19歳で女優業を引退しました。
↓ルイ・マルの娘ジュスティーヌ・マル(左)と、59歳のカトリーヌ・ドモンジョ(右)の2ショット
↓クライテリオンBlu-rayの予告編(超高画質!)
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