くるくるシニカル-帰ってきたツネコちゃん-(1)

くるくるシニカル―帰ってきたツネコちゃん (花とゆめCOMICS)
- 作者: 玖保キリコ
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2007/09/05
- メディア: コミック
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あの「シニカル・ヒステリー・アワー」の小学生たちが大人になって帰ってきた!
高校生の時「シニカル〜」が大好きでいつも読んでた。今も昔も「大人は大人」「子どもは子ども」という考えがあるけど、「子どもの世界も大人とあんまり変わらずに複雑で大変だ」ということを描いたマンガだったと思う。そんなわけで大人になったシニカル・キッズ達は17年振りに帰ってきたツネコと再会し、再び彼女のわがままにふりまわされることになる。
ここで各キャラクターについて解説。
・ツネコ
結婚して二児の母で専業主婦!ダンナさんとはラブラブ。子ども(女の子と男の子)にはブランド服を着せて、自身は韓流スターのヨヨン様に夢中。今も昔も自己中心的でわがまま。
・キリコ
締め切りに追われる売れっ子イラストレーター。結婚はしてるが旧姓を名乗って子どもはなし。マンションの隣にツネコが越してきてから悪夢が再び始まる。
・ののちゃん
「シニカル〜」では両親の離婚というヘビーな状況に悩んでいた。結婚後娘(ねねちゃん)を産むが、自身も現在離婚を前提とした別居中。あぁ...。
・学くん&高木くん
「シニカル〜」では学級委員&わんぱく坊主だったが、なぜか2人でオーガニックカフェを経営。皆のたまり場となる。2人とも既婚。
・つん太くん
「シニカル〜」では一見地味だが実はパンク好きなオシャレさんで、隣町のそろばん教室でのみヒーローだった。アメリカの大学院で細菌の研究をしていて(「そろばん」→「理数系強い」→「研究者」?)日本に帰ってきたばかり。「PUNK IS NOT DEAD」Tシャツを着ていたので今でもパンクは好きっぽい。何とののちゃんといい雰囲気になる。
他の主要キャラだった「一郎&みちこ」と「シーちゃん」は1巻ではまだ登場しない。シーちゃんは「シニカル〜」で見た目の地味さとは裏腹に「アイドルになりたい」という誰にも言えない夢を持っていたが、その後「歌手」(?)になったと思わせる描写があり今後に注目。ドイツ人とのクォーターだからすごい美人になってるかも。
ののちゃんの現実に凹んだ。親が離婚すると子どもも離婚しやすいとか、まことしやかに言われるけど本当なのかなぁ?ののちゃんのダンナは登場しないけど、キリコ曰く「サイテーなヤツ」。逆にツネコのダンナはマジメでツネコを本当に愛してるいい人なんだよね。この妙なリアリティーが面白くもあるし、イヤでもある。ののちゃんには幸せになって欲しいなぁ。つん太がんばれ。
(参考)
s-book.com-くるくるシニカル(試し読みも可能)