手塚治虫「MW」映画化

MW(ムウ) (1) (小学館文庫)

MW(ムウ) (1) (小学館文庫)

漫画の神、手塚治虫の生誕80周年企画として手塚治虫原作の漫画「MW-ムウ-」が映画化され、玉木宏山田孝之が出演することがわかった。
 映画『MW-ムウ-』は手塚が究極のダークヒーローを描いた衝撃作。テレビドラマ「のだめカンタービレ」の千秋真一役で世の女性の心をわしづかみにした玉木宏が、美しく、そして狂気に満ちあふれた殺人鬼・結城美智雄を演じる。一方の山田は悪と正義の間で苦悩する、物語のキーパーソンである聖なる神父・賀来裕太郎を演じる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080602-00000012-flix-movi


「MW」の概要はこちら↓。

本作は手塚作品としては異例なほど生々しい性描写や猟奇的殺人場面が描き出されているのが特徴である。子どもの目にさらすことの危ぶまれる手塚作品の一つといってよい。タイトルのMWとは、結城が犯行の際に得意の女装や男娼的行為をすることに関連づけられているようだ(Man/Woman)。

MW (漫画) - Wikipedia


「MW」は手塚治虫のダークサイド作品として大好きな作品。尺的にもちょうどいいんでいつか映画化されないかな、と思ってました。

主人公の結城は表向きにはハンサムなエリート銀行員だが、実際には「完全にモラルが欠落した連続殺人鬼」(手塚は「アメリカン・サイコ」より早くこのキャラクターを生み出していた)。殺人を犯すことにまったく躊躇がなく、ある秘密を共有する賀来神父とはホモセクシャルの関係にあるという、非常に反社会的な内容。これを映画化できるのは長谷川和彦監督か?黒沢清監督か?と思ってました。今回監督に抜擢された岩本仁志のことを知らなかったので調べてみた。

主な作品

フジテレビ系

* 君といた夏(1994年)
* 白線流し(1996年)
* ナースのお仕事(1996年)
* ナースのお仕事スペシャル(1997年)
* 白線流し〜19の春(1997年)
* ナースのお仕事2(1997年)
* 神様、もう少しだけ(1997年)
* 救命病棟24時(1999年)
* 白線流し〜二十歳の風(1999年)
* ナースのお仕事3(2000年)

日本テレビ

* ナースマン(2002年)
* ぼくの魔法使い(2003年)
* あした天気になあれ。(2003年)
* ラストプレゼント(2004年)
* 女王の教室(2005年)
* 野ブタ。をプロデュース(2005年)
* 女王の教室〜堕天使・悪魔降臨(2006年)
* ギャルサー(2006年)
* たったひとつの恋(2006年)
* 演歌の女王(2007年)
* 受験の神様(2007年)
* 斉藤さん(2008年)

映画

* 明日があるさTHE MOVIE(2002年)

岩本仁志 - Wikipedia


基本的にテレビドラマ見ないんで、これらの作品の善し悪しが分からないんだけど「明日があるさTHE MOVIE」って...大丈夫なのかぁ?現在も日本テレビの社員らしいし...。


スポーツ報知にも記事が載ってた↓。

悪役を主人公にした異例の手塚作品で、殺人の生々しい描写や結城と賀来の同性愛などが大きな反響を呼んだ。今作では同性愛は描かず、アクションを多用したエンターテインメント作になる予定。

http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20080602-OHT1T00046.htm


「同性愛は描かず」「アクションを多用したエンターテインメント」って...。wikiにあるように「MW」というタイトルが「Man/Woman」をモチーフにしていることから、同性愛描写って外せない要素の1つなのに...。やっぱダメかも。「どろろ」も見てないからやっぱり何ともいえないんだけど、「貴重な資源の無駄遣い」をしてるようにしか思えない。あーあー。