リンガー替え玉★選手権

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不幸に不幸が重なって借金地獄に陥ってしまった主人公スタビーが、これまたロクデモない叔父に相談を持ちかけた結果が、「スペシャル(知能障害者)・オリンピック」出場という名(迷)案。競技会に替え玉出場して優勝賞金を頂こうという策だったが……。

「健常者が障害者のフリをする」というツカミはOKなんだけど、ファレリー兄弟監督作品と比べると毒気は少なくてかなり拍子抜け。実際全うなハートフル・コメディなので万人にオススメできるけど個人的にはちょっと物足りない。ジョニー・ノックスヴィルの起用も真価を発揮できていない様子。惜しい。

実際の脳性マヒ患者が「脳性マヒの連続殺人鬼」を演じる映画「おそいひと」に主演した方のインタビューより。

ストーリーについては、今までの障害者が出ている映画はドキュメンタリーも含めて、お涙ちょうだいか頑張る障害者像を描いている映画ばかりで、私はそういう描き方にすごく違和感と反発を感じていました。実際の障害者の実像はそんなに美しくないし、ドロドロしたものだから、連続殺人は極端かもしれませんが、障害者の中にも頑張らない者もいるし、大酒飲みもスケベエもいるし、詐欺師も泥棒もいます。

X51.ORG : 脳性マヒの殺人鬼 -- 『おそいひと』主演・住田雅清インタビュー

障害者といっても色々だろうけど、コレが本音なんでしょうね。「リンガー〜」に登場する障害者は「変人だけどイイ人」ばっかなんでまだまだだな!
(参考)
おそいひと-オフィシャルサイト