アッパー系最強3DCGアニメ誕生！ - 『マダガスカル3』

ライオンのアレックス、シマウマのマーティ、カバのグロリア、キリンのメルマンはアフリカを出発し、故郷ニューヨークに戻ることにする。彼らはモンテカルロのカジノにいるペンギンズを捜しに行き、そこで騒動を起こしたせいでデュボア警部率いる動物管理局に追跡されてしまう。逃げ惑う彼らの前に運良くサーカス団の列車が現われ、乗り込むことに成功するが……。

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横浜で『マダガスカル3』の3D吹替え版を観ました。このシリーズ実はあんまり思い入れがなくて、『1』はまぁまぁという印象、『2』に至っては観てすらもいない。そんな状況なんで「調子に乗って蛇足で続編作ったのね〜」と思っていたら、びっくりする位面白かったです！

とにかく詰め込まれているギャグの密度がハンパない！普通のコメディ映画を1.5倍速で再生してるような感じで次から次へとギャグが続く。場内は夏休みの子供とその親でいっぱいだったけど、子供も大人もどっかんどっかん笑ってました。

本作はシリーズ初の3Dだったけど、過去の3DCGアニメでは最も成功していたと思う。今回の舞台がサーカスなので、空中ブランコや人間大砲（動物だけどw）がたくさん出て来てこれが3D効果バッチリ。

そしてそのサーカスシーンで流れるのが、ケイティ・ペリーの『Firework』！『glee』でも歌われていたこの名曲に乗ってかつては人気者だったが今は落ちぶれてしまったサーカス団が復活をかけて極彩色カラーではじけまくるシーンがとにかく素晴らしい！今思い出しただけでもボロボロ泣けてくる。

またこの曲の歌詞がいいんだ。

自分はビニール袋みたいって今までに感じたことある？
風の中を漂い
もう一度やり直したいと思ってる
紙みたいに薄っぺらに今まで感じたことある？
トランプの家みたいで
吹けば飛んじゃうみたいな

深く埋められてるみたいに感じたこと今までにある？
墓場からの叫び
誰にも届いてないみたい
それでもチャンスはまだある
知ってた？
だってはじけるものがあなたにはあるから

火をつけるだけでいいの
光を、そして輝かせるの
独立記念日のような夜にするの

だってあなたは花火だから
ほら、あなたの力を見せてあげて
空一面に打ち上げて
みんなに「あっ」って言わせるの

あなたは花火
ほら、あなた色を爆発させて
みんなに「あっ」って言わせるの
みんな腰抜かしちゃうくらいに

自分は宇宙のごみだなんて思わないで

良い所はまだまだある。『1』にはあまり魅力的な悪役がいなかったけど、今回は最強の敵デュボア警部がいる。

↓デュポア警部とその部下。赤いベスパがイカす！後半にエディット・ピアフネタもあるよ。

前半早々にアレックス達とデュボア警部のカーチェイスシーンがあるんだけど、これが最高！ここで追跡は終わりかな？と思っても思っても、ほとんどターミネーターのような執念でどこまでもどこまでも追いかけてくる。明らかに「やり過ぎ」なんだけど、その過剰さが素晴らしい。絶対制作時にアッパー系の薬物やっていたと思うw。

↓こんな顔して作っていたに違いない

大筋は、『サボテン・ブラザーズ』みたいなよくあるパターンなんだけど、この「大ボラが現実へと変わっていく」ベタな展開がとにかく気持ちいい。今回が完結編かどうかははっきりしないけど、そうだとすると、同じく３部作完結編である『ダークナイト・ライジング』より遥かに面白かった。実は本作を観る直前に『メリダとおそろしの森』も観たんだけど、まったく勝負にならない面白さだった。ピクサー完全敗北。ピクサーヲタの私、涙目。

さすがに『1』を観ていないと分からない部分も多いので予習は必須。でも『2』は多分必要ない。子供がいる人もいない人も絶対後悔させないんで騙されたと思って観に行って！超オススメ！

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