スクールカーストとの戦い - 『グレッグのダメ日記』

同名ベストセラー児童小説を映画化、人気者の中学生を夢見る冴えない少年が学園生活に揉まれつつ、あらゆる手段を講じながら奮闘していく姿を描いた青春コメディ。


最近「スクールカースト」ドラマに縁があるようで、先日もちょっと書いた『glee』や、『仮面ライダーフォーゼ』なんかを楽しく見てます。これらはどちらも高校が舞台になってますが、この『グレッグのダメ日記』は中学(ミドルスクール)を舞台にしたスクールカースト映画です。


本作はベストセラーになった児童書を原作にしていて、アメリカでは大ヒットし続編も作られました。日本では残念ながらDVDスルーでしたが、観てみたらこれがなかなか面白かったです。


ミドルスクール(日本の小学6年生に相当)に入ったグレッグは何よりも「スクールカーストの最下層」に入ることを極端に恐れてます。そこでいわゆる「中学デビュー」を目論みますが、ことごとく自爆。「早くクールな友達を作って人気者にならないと」と焦るグレッグですが、結局彼の回りにいるのはちょっと太ってて幼稚な親友のロウリーと、学校一の変人フレグリーだけ。


最下層者の定位置、カフェテリアのゴミ捨て場横でランチを食べる3人。


フレグリー君はナポレオン・ダイナマイトバス男)にクリソツで最高!


「自分が人気者になれないのは、こいつらのせいだ!」と決めつけるグレッグですが、とある出来事から逆にロウリーの方が人気者になってしまいグレッグのランクは落ちる所まで落ちてしまいます。果たしてグレッグは人気者になれるのか?ロウリーとの友情はどうなるのか?というのがおおまかなあらすじです。


グレッグは自意識過剰な勘違い野郎で、自分より下の人間(例えば背が低いヤツ)を見つけるとニヤ〜とするダメな少年です。でも彼の気持ちは痛いほど分かるんですよねー。自分を必要以上にかっこ良く見せようと躍起になって、大切なモノを見失う時期ってのが誰にでもあるんじゃないでしょうか?


本作には、クロエ・グレース・モレッツが1学年上の写真部員役で出ています。彼女はクールなんだけど、スクールカースト自体をどこかバカにしていて常に1人で行動してます。入学早々にグレッグは彼女と出会って友達になりかけるんですが、「学校で1人でいる=変人」と考えて拒否しちゃうんですよね。クロエたんの友達申請を断る時点で彼の人生は終わったも同然なわけです!はい消えた!


新聞部なんでいつも一眼レフ下げてるよ


ベレー帽カワユス


最初に書いた続編も当然DVDスルーになったんですが、タイトルが『グレッグのおきて』になっちゃいました...(ジャケに「僕たちマルマルOK!のはず...」と書いてる)。こういう10年経ったら元ネタ忘れそうな便乗タイトルやめてくんないかなー。



ともかく秋の夜長に自分の中学時代を思い出して「イタタタタタ」と思いながら観るのがよろしいかと思います。オススメ。


(その他)
・とあるシーンでビースティーの『INTERGALACTIC』が流れるんですけど、コレが最高でした!


(参考)
グレッグのおきて - [SAMPLE]ビデオながら見日記


グレッグのダメ日記

グレッグのダメ日記