妄想映画館 痛快ロードムービー「TOKYO!物語」


出演:ミシェル・ゴンドリー/レオス・カラックス/ポン・ジュノ and more


某所 14:32


ゴンドリー「おっはよー、待ったぁ?」
ジュノ「...待ち合わせ12:00だったよね...」
ゴンドリー「ごめんね、僕のハニーが支度に手間取っちゃって」
ゴンドリーの彼女「何よ、あたしのせい?」
ゴンドリー「そんなコトないよ。全然気にしてないよ!ねっ?」
ジュノ「...今回『TOKYO!』の監督3人で旅に行こうって言ったのに、何で彼女連れてくんの?」
ゴンドリー「だって、僕は一時もハニーと離れられないんだよ!君も彼女連れてくれば良かったのに!」
ジュノ「...彼女いないから」
ゴンドリー「じゃあ、蒼井優ちゃん連れてくれば良かったのに」
ジュノ「あいつ、男いたんだよ...。ちきしょう撮影時には『彼氏いません』って言ってたのに。誰が国際派女優にしてやったと思ってんだよ...」
ゴンドリー「そーなんだー。ところでレオスは?」
ジュノ「まだ来てないよ」
ゴンドリー「何だよ、ふざけんなよ!何時だと思ってんだよ!」
ジュノ「...お前も遅刻したじゃん」


2時間経過


ドニ「遅れてすいません」
ジュノ「あれ?ドニ・ラヴァンだ。何でここにいるの?」
ドニ「いや、さっきレオスから電話あってここに行けって言われて...」
ゴンドリー「行けって...、つか何でレオスが来ないんだよ」
ドニ「分かんない...。『お前、オレの分身なんだから行ってこい』って...」
ゴンドリー「コピーロボットかよ!」
ジュノ「とりあえず電話しようよ。俺たち電話番号知らないんだけど、ドニなら知ってるでしょ?長い付き合いなんだし」
ドニ「電話番号も住所も知らない...。教えてくれないんだ」
ジュノ&ゴンドリー「........」
ジュノ「...あのさぁ、前から思ってたんだけど、ドニってレオスに利用されてるだけじゃない?」
ゴンドリー「あぁオレもそう思う。お前あいつの映画でひどい目にばっかりあってんじゃん」
ドニ「...そう、なのかなぁ...」
ジュノ「ところで『メルド』の時みたいに変な歩き方してるけどどっか怪我してんの?」
ドニ「あぁ、U.N.K.L.E.のPV撮影で何台も車にぶつかって以来普段からこうなんだ」
ゴンドリー「あれCGじゃなかったんだ...」


さらに2時間経過


「ピロピロピロ」

ゴンドリー「あっ、電話だ。もしもし?」
カラックス「あー、オレ」
ゴンドリー「レオス?今ドコにいんだよ!皆待ってるぞ!」
カラックス「急で悪いけどオレ行くのやめるから」
ゴンドリー「今更何言ってんだよ!大体お前がこの旅を計画したんじゃないか!人ごとみたいに言うなよ!」
カラックス「人ごとのようにと言うけれど、私は自分自身は客観的に見ることができるんです。あなたとは違うんです!」
ゴンドリー&ジュノ「時事ネタかよ!」
カラックス「あっ、それともう1つ」
ジュノ「何?」
カラックス「オレ、『ジュノ』って妊娠した女子高生かと思ってた」
ジュノ「....」


ジュノ「...帰ろうか」
ゴンドリー「...そうだな」
ジュノ「ねぇ、いつか皆で旅に行けるかな?」
ゴンドリー「いや、絶対無理だろ」


「俺たちの旅はまだ始まってもいない」


エンディング・テーマ U.N.K.L.E.「RABBIT IN YOUR HEADLIGHTS」


前回のエントリのブクマでid:hke1120さんにいただいたコメントを元に書きました。もうやりません。許して下さい。