オフ・シーズン
- 作者: ジャックケッチャム,Jack Ketchum,金子浩
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2000/09
- メディア: 文庫
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避暑客が去り冷たい秋風が吹き始めた九月のメイン州の避暑地。ニューヨークから六人の男女が休暇をとって当地にやって来る。最初に到着したのは書箱編集者のカーラ。すこし遅れて、彼女の現在のボーイフレンドのジム、彼女の妹のマージーとそのボーイフレンドのダン、そしてカーラのかつてのボーイフレンドのニックとそのガールフレンドのローラが到着した。六人全員が到着した晩に事件は勃発した。当地に住む“食人族”が六人に襲い掛かったのだ。“食人族”対 “都会族”の凄惨な死闘が開始する。
「わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる」にこんな記述発見。
「ジャック・ケッチャムが好きだ」なんていうやつは頭がイカれてる。残虐といよりも、悪夢でいてくれたならという願いを込めて読むしかない、常に最悪の形で裏切られるがな(w
「ジャック・ケッチャムが好きだ」なんていうやつは頭がイカれてる: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる
人が人に対してここまで非道になれるか? そんなわけない。ありゃ悪魔の仕業なんだよ、どんな精神でもありえない。そんなことを人に対してできるはずがない …とつぶやきながら半ば祈るような気持ちでページをめくる…どうなるか薄々予想できるのにな(w
ということで処女作である「オフ・シーズン」を読んでみた。噂通りのウルトラ・ハードゴア小説。いたって静かな前半から怒濤の後半まで一気に楽しめました。これが81年の作品とは信じられない。巻末の解説にケッチャムへのインタビューが載っていて「悪魔のいけにえ」「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」からの影響を認めて(ラストの展開見ると納得)、さらに日本のスプラッター映画「オールナイトロング」を絶賛していてびっくり。逆に少し前に見た「ディセント」とかこの小説に影響されてるのかなー、とか思った。全ては繋がってるのね。
- 出版社/メーカー: エイベックス・ピクチャーズ
- 発売日: 2006/11/29
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15世紀のスコットランド山岳部に暮らしていたしたソーニー・ビーンの一族は山岳を通過する旅行者達を食べて暮らしていたという記録が残されている。ソニー・ビーン一は妻と14人の子供、また子供達の近親相姦で生れた孫たちを含め50人近い大所帯で暮らし、彼ら全員で道に迷い込んだ旅行者を捕らえては、その肉を食べて暮らしていたという(後に一族全員は逮捕され、過酷な方法で処刑されている)。
X51.ORG : カニバリズム - 人間は如何にして人間を食べてきたか
彼らは四半世紀で 約300人ほど喰ったらしい。事実は小説より奇なりですね。
(参考)
HIGH TOONED SON OF A BITCH!-「スコットランドの人食い一族」と「オフ・シーズン」