東京残酷警察

東京残酷警察 初回限定“GORE EDITION” [DVD]

東京残酷警察 初回限定“GORE EDITION” [DVD]


東京残酷警察オフィシャルサイト

近未来の日本では警察が民営化され“東京警察株式会社”となり、新種の殺人ミュータント“エンジニア”とすさまじいバトルを繰り広げていた。ルカ(椎名英姫)は暗殺された元警察官の父(堀部圭亮)の後を継ぎ、特殊部隊のすご腕エンジニアハンターとなる。彼女は治安維持のため、迷うことなく次々とエンジニアを狩っていくが……。


劇場に行けなかったので、DVDで初めて見ました。好きなシーンはたくさんあるし、キャラ造形も好みだし、ニセCMもそれぞれ単独で見たら面白くて好きなんだけど、映画全体としてはまとまりにかけてチグハグしていると感じました。


そう感じた要因の1つが、予告編を見て勝手に「もう少しシリアスな映画」と思い込んでいたから。「警察が民営化」というプロットからやっぱり「ロボコップ」を思い出すんで、ああいう感じに基本ストーリーはシンプルな犯罪対決モノで途中のCM等にブラックな笑いが入る、位のバランスを想定していたら、「シリアス」と「ギャグ」がかなり入り混じっていて(どちらかというと)悪い意味で裏切られてしまった。


中でもしいなえいひ(ルカ)と板尾創路(キーマン)がアパートの一室で向かいあう(ここまではいい)大事なシーンで、「××××」を始めるのが(個人的に)ダメでした。あれじゃ「ごっつ〜」のコントだもん。被害者とスナイパーと××××が横並びだったのも笑えなかった。


他にもよく分からない部分が多くて、「エンジニア」って結局何がしたいの?とか、エンジニアにされた人は「意志」はどうなるの?とか、途中に出て来る「秘密クラブ」(?)にいた「かたつむり女」とかはエンジニアなの?ただのフリークス(ミュータント?)なの?とか???多し。


ルカのたたずまいや仕草がクールで素晴らしかったので、個人的には全体にこの雰囲気をキープして欲しかった。なので、ストーリー上あまり必要ないギャグ等の描写が入るたびに「あ〜、もう台無し」と思えてならなかったです。個別に見る分には面白いんだけどね。


キャラ造形で好きだったのは何と言っても犬女!ルカとのガチンコ対決、そしてラストの再登場!あそこは超燃えた!


↓こちらが「犬女」。四肢が日本刀!


片腕マシンガール」と同じく最初から最後まで血の量はハンパなくて楽しかったです。ま、何だかんだで嫌いにはなれない作品でした。


ここからはDVD特典の話。


最高に面白かったのは西村監督、しいなえいひ、ヨシキ所長によるコメンタリー。所長は最初「私は現場見てないので、『へぇ』とかしか言わないから」って言ってたのに、西村監督と2人でつっこみ合戦になって、それをしいなさんが笑いながら聞くという和気あいあいな雰囲気でずっと進行。爆笑させていただきました。id:cinemathejuryさんも書いていたけど、しいなえいひの「WALL・Eのモノマネ」にもグッと来ました。かわええ。



複数のスピンオフ作品もそれぞれ良かった。個人的には所長が監督した「企業CM ナラヤマ」が最高にツボ。サントラCDのオマケもうれしい。初回限定のアウタースリーブデザイン(amazonの写真の別バージョン)も最高。


ということで、劇場で観た人でも買って損なし。どうせ買うなら初回限定のGORE EDITIONを強くオススメ。


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