ショーン・オブ・ザ・デッド

レンタル。ちょっと話題になっていたイギリスのコメディ・ゾンビ映画Imaginary BeingsSmashing Magを読んで「ちょっと面白そうだなー」と思っていたら、これがちょっとどころではない大傑作!どちらのサイトにも書いてあるように、UK音楽ネタが最高に面白い。NEW ORDER「BLUE MONDAY」の12"をゾンビに投げつけてから「それ初回プレスだぞ!」って怒ったり、TV映像で一瞬だけ流れるのがTHE SMITHS「PANIC」のPV(歌詞が「PANIC ON THE STREET OF LONDON」)などなど。
前半はイギリス特有のユル〜いギャグの応酬(町中ゾンビだらけなのに主人公達は気がつかないとかゾンビのふりして逃げるとか)なのに、後半パブにろう城してからは意外とシリアスな展開になったりしてと、そのバランスが絶妙!ギャクが面白くても肝心のゾンビが怖くなければ魅力は半減ですが、「ドーン・オブ・ザ・デッド」では規制の関係で描かれなかった「お食事」シーンまでしっかりあってそれでいてしっかりと怖い。このあたりは本当によくできてます。
他にもカメラワークがいちいち決まっていたり編集のテンポが良かったり、ただのボンクラと思っていた主人公は意外と行動力を見せたり(逆にいい男はグチばかり言う)と言うことなし。劇場公開を見送られたのは残念だけど、友達とワイワイ騒ぎながらDVDで見て下さい。バツグンにオススメ。