Even a Monkey Can Draw Manga

Even a Monkey Can Draw Manga VOLUME I (Even a Monkey Can Draw Manga Series)

Even a Monkey Can Draw Manga VOLUME I (Even a Monkey Can Draw Manga Series)

相川コージと竹熊健太郎による名著「サルでも描けるマンガ教室」の英訳版。マークへのプレゼントに購入。
どういう経緯でこの本が作られたのかは知らないけど、セリフはもちろん膨大な解説文に擬音語擬態語まで完全英訳していて恐れ入りました。マークには「様々なマンガジャンルを解説した一種のパロディマンガ」といったあやふやな説明をしましたが、大体ニュアンスは伝わったようで面白がってました。
ちんぴょろすぽーん!!」は「CHIN PYORO SUPONN!!」としてきちんと解説されてました。ただし「ダジャレ」(「パンチラ」を「(猫の)チンチラ」と間違う等)は難しかったようです。

そういえばすっかり紹介するのを忘れておりましたが、「サルまん」のアメリカ版が出てるんですよ。別にウタダやパフィの向こうを張ろうとしたわけではないんですけどね(だいたい本が出たのは2年前だし)、なんかあの日本語のダジャレばっかしの面倒くさいマンガを翻訳したいという奇特なアメリカ人がいたみたいなんです。
(中略)
それにしても米国版サルまんですが、タイトルからして「Even a Monkey Can Draw Manga 」と実にそのまんま。豪快な翻訳と言えます。それで中でも感心したのが「パンチラ」が「PANTY FLASHING」となっているところですかね。なるほどパンティ・フラッシュか!とすっかり勉強になってしまいました。戦隊モノの必殺技で使えませんかね。

「サルまん」米国版で英語の勉強を!: たけくまメモ

恐るべしアメリカ人オタク。
(参考)
英語で!アニメ・マンガ

ヒステリック・サバイバー

ヒステリック・サバイバー

ヒステリック・サバイバー

アメリカでスクール・シューティングに遭い、心に深い傷を負って帰国した和樹。だが、トラウマを抱えながらも新たに通い始めた高校で、スポーツ系とオタク系の生徒が全面対立する学園バトルロイヤルに巻き込まれ…。

はてなダイアリー深町秋生の新人日記が面白い。先日の「16号線ハードコア」は特に読み応えがありました。
で、そんな深町さんの本を読んでみた(先日スクール・シューティングが起きたばっかなので実にタイムリー)。帯の「筋肉バカVSオタク!」という言葉から「バトルロワイアル」や村上龍昭和歌謡大全集」みたいな荒唐無稽な子供達による殺し合い、みたいなストーリーを想像してたら全然違った。確かにスポーツ系とオタク系の対立というのが軸にはあるけど、どちらの陣営にもいい奴、悪い奴が居るし、作者自身がどちらに肩入れしてる風でもないので実はあんまり意味が無いように思う。むしろ「16号線ハードコア」でも触れられているような地方都市や学校に蔓延している閉塞感、どん詰まり感の方が重要なテーマではないかなー。全体的には全うな青春小説なんでハードコアばっちこい、じゃない人にもオススメ。映画化(尺的には丁度良さそう)も希望。

コロンバイン・ハイスクール・ダイアリー

コロンバイン・ハイスクール・ダイアリー

↑巻末に「参考文献」として上げられていた本の中の一冊。こちらもオススメ。