パンチドランク・ラブ

レンタルで「パンチドランク・ラブ」(オフィシャル)。いわゆる秘宝系映画ファン(一応自分含む)は「ラブ・ストーリー」という言葉(またはジャンル)に嫌悪感を持っている場合が多く、ゆえに「キル・ビル2」のサブタイトルに「ザ・ラブ・ストーリー」と付けられた事に対してちょっとした論争(参考)が起きたりした訳ですが、本作はそのラブ・ストーリーを真っ当から描いた映画で、タイトルは「強烈な一目惚れ」という意味。明らかにP.T.アンダーソン監督のこれまでの男汁溢れる映画とは一線を画してしるのですが、これが超面白い!
主人公(アダム・サンドラー)は、無神経な7人の姉の影響もあり、恋愛にも自分にも自信が持てずに、それでいてキレやすい(窓ガラスを割って、トイレを破壊する)社会不適合者(別名ボンクラ男)。そんな彼が一生に一度の恋をして暴走する様を描いてます。ほら、見たくなったでしょ?P.T.アンダーソンのこれまでの作品と比べて上映時間が95分と短いのもうれしい。「マグノリア」はこの倍でした。見終わった感想が「こんな恋愛ならしてみたい」。もちろん常連のフィリップ・シーモア・ホフマンも出てるよ。今回は泣きませんけど。