ルイスと未来泥棒


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物語の主人公は養護施設に暮らし、天才的な発明の才能を持つ少年・ルイス。失われた家族の記憶を甦らせるべく、“メモリー・スキャナー”という装置を作り上げたルイスだったが、山高帽をかぶった謎の男に装置を盗まれてしまう。

正月にまりんが「映画館に行ってポップコーンを食べたい」というので、私が見たかった「ルイスと未来泥棒」と、まりんが見たかった「えいがでとーじょー!たまごっち ドキドキ!うちゅーのまいごっち!?」のどちらにするか話し合い、結局両方見る事に。
で、「ルイス〜」。当初まったく興味がなかったのだが、

ジョン・ラセターの参加が決定した時点で8割完成していたが、そこから6割を作り直したといわれるほどに、彼の影響を強く受けた作品だ。

超映画批評『ルイスと未来泥棒』80点(100点満点中)

という話を聞いて俄然見たくなったのだ。今回は「ミッキーの造船技師」(1938年!)が同時上映されていて「白目のないミッキー」は好きなので○。
で、本編。よくない所はたくさんあって、1つは登場人物が無意味に多過ぎること。ウィルパーの家族がいくら何でもハイテンション過ぎること。ラスト近くのピンチに対する解決があまりにもあっけないこと、タイムパラドックスが多過ぎること(まぁマンガアニメだしね...)等々。
ただし藤子不二雄テイストあふれる少年のタイムトラベルものとしてはよくできている。元々「(自分を捨てた)母親に会いたい」という想いから発明を始めて、結果手に入れたタイムマシンを使って最後に彼がどうするのか?は泣ける。そして「ウォルト・ディズニーの信念」をそこかしらに散りばめていて好感が持てた(ウォルト・ディズニーが好きかどうかは置いといて)。
でもやっぱり全体のバランスがよくないんだよねー。いっそゼロから作り直したらかなり面白い映画になったかもしれない。そう思うと残念。ルイスが同居している野球少年グープ(実は重要キャラ)とか良かったのにな。ラセターが参加する前にはどういう映画だったのかは興味あるなー。