マリー・アントワネット


http://www.ma-movie.jp/
当初眼中に無かったんだけど、以下の日記読んでから興味そそられ横浜MMで鑑賞。
1つ目の日記。

夫が単なるオタクで、いっこうに夫婦生活がうまくいかず悲しみに暮れるというのも、『ロスト・イン・トランスレーション』につづき、元ダンナに対する復讐もしくは当てつけのようであり、女の執念には感服してしまうという。

a site without a view-ソフィア・コッポラはどれだけ男に愛想をつかしたのか

「ロスト〜」でスカーレット・ヨハンソンのダンナ役にわざわざスパイク・ジョーンズに似た人をキャスティングしたりして「女って怖ぇ」と思ってたら今作でもですか!
↓オフィシャルサイトより、ソフィアのお言葉

彼女は、まるで転校生のようでした。そして、裕福だけど愛のない結婚生活を送る現代の妻のように、買い物やパーティーで気を紛らわせたのです。

裕福だけど、愛がなかったのね...。
で、現在(ひっそりと)公開中の「jackass:number two」でその元ダンナは「淫乱ばあちゃん」の特殊メイクをしてすっ裸で街を歩いてる訳で...。そりゃ愛想つかされるよなぁ。
東京では池袋シネマサンシャインにてどちらも上映中ですのでハシゴしての鑑賞をオススメ。
もう1つの日記。

Bowwowwow「I want a candy」が弾けるあのシーン、
あれが見れただけでもう、満足。
(中略)
このあたりの音楽好きなものとしては当然、いきなりgang of fourか!だの、出たーニュー・オーダー!うわあおスージー&ザ・バンシーズか!とか、うひゃあcure!と掛かる度ににまにまするわけで。

マリー・アントワネット - 音甘映画館

この日記読んでサントラまで買って聴きこんでから映画に望んだんだけどやっぱ楽しかった。特に「本当にその曲が現場で流れている」ような演出をされた「仮面舞踏会」や「誕生パーティー」のシーンで顔にんまり。これ何の予備知識もなしに見てたらびっくりしただろうなぁ。だけどちょっとボーカル曲多過ぎたかも。ストロークスの曲の使い方とか?だったし。
(2/19追記)
私には?だった「ストロークス」が流れるシーンについて書かれた日記を発見。

終盤の、退屈そうなマリー・アントワネット→フェルゼン伯爵で妄想する→夫に断って部屋を退出→ベッドルームまでダッシュ!というシーン。
このシーンの衝撃をどれほどの人が感じとれただろうか。

2007-02-13 - HELLOGOODBYE

「あぁなるほど」と思ったので追記しておきます(詳しくはリンク先を参照)。
(追記ここまで)
その他の感想(以下ちょっとネタバレ含みます)
普通の映画だったら最後は「ギロチン」で盛り上げる所をあえてアンチクライマックスなラストにしたのは「ソフィア・コッポラ映画」としてはアリなんだろうけど、正直肩透かしくらったなー。前半のパステルカラーが一気に血なまぐさい映画になると思って期待したのにぃ。
マリー役はキルスティン・ダンストが悪かったとは思わないけどもっと若い娘さんが演じた方が良かったと思う。これは私の趣味の問題ではなく、嫁いできたのが14歳で即位した時点でも18歳の小娘だった、というこの話のキモを際立たせる為にはそっちの方が効果的だと思うから。初めて会った14歳と15歳が周りに人がたくさん居る状況でやれる訳ないっつーの。
そんなこんなで「性的不能者」だったダンナがついに嫁と「やった」時の演出がまるで「釣りバカ日誌」だったのには笑いました。