同人誌『文学と旅する少女』について
同人誌『文学と旅する少女』についてはこちらのページで情報を随時追加します。
※7/27から土屋遊さんのオンラインショップ「はちみせ」で通販が始まりました。
※4/21 表紙情報追記
表1(帯は宣伝用なので実際には付いてません)
表1(帯なし)
表4
※5/3 オマケを追記
『文学と旅する少女』をお買い上げの方にはもれなく特製ステッカーが付きます。
また、9年前に作った同人誌『小学生映画日記』をほんの数冊ですが合わせて販売します。こちらも¥500です。
※5/1 目次や内容について一部追記
目次
私と乱歩の出会い
作品レビュー
『押絵と旅する男』
『少年探偵団』
『何者』
『パノラマ島奇譚』
『白昼夢』
『シリーズ・江戸川乱歩短編集』レビュー
『文豪ストレイドッグス』と『文豪とアルケミスト』
乱歩おすすめスポット
旧江戸川乱歩邸(池袋)
江戸川乱歩館(鳥羽)
横溝正史記念館(山梨)
コーヒー乱歩(千駄木)
生きているということ
父によるあとがき
内容一部抜粋
『押絵と旅する男』レビューより
乱歩作品で私が一番好きなものは『押絵と旅する男』だ。
乱歩要素が最も詰まっている作品といえばやっぱり、本格ミステリ、同性愛、冒険活劇が描かれた『孤島の鬼』だと思う。しかし、「乱歩の好きなもの」が最も詰まっているのは『押絵と旅する男』ではないかと個人的に考えている。レンズ作用(蜃気楼、遠眼鏡、覗きからくり)、浅草のごちゃごちゃ、人間と無機物の次元を超えた恋など、「おもちゃ箱をひっくり返してその上からあくどい絵の具を垂らしたたような」世界観が前面にでている。もちろん、ただ好きなものを詰め込んだだけではなく、色彩のない蜃気楼とけばけばしい極彩色の押絵の色の対比、大地震後の現代と十二階(浅草にあった「凌雲閣」という建物の通称)のあった過去の時間の対比、虚ろな兄と心配する弟の心情の対比など小道具や展開にも計算された工夫が見られる。
『少年探偵団』レビューより
(明智小五郎について)正体バレそうでビクビクしてる二十面相に肩を叩いて笑いかけるシーンとかサイコだし、明智のことを子犬みたいに尊敬している小林君にさえ「その微笑が、なんとなくうすきみ悪くさえ感じられました」って描写されるくらいにやばい人。犯罪こそ起こさないが、もはや二十面相より危険人物だ。明智も大概一般人に向いてない。
『パノラマ島奇譚』レビューより
共通点を挙げてみるとますますディズニーランドとパノラマ島は似ているように思われる。ディズニーランドにエログロを足したのがパノラマ島じゃないだろうか。かわいらしい人形が全裸で踊り狂うイッツ・ア・スモールワールドや、血潮が飛び散るエレクトリカルパレードがあればディズニーランドはもっと面白くなると思うけど、これ以上は闇の力が働きそうでなのでやめておく。
同人誌名:『文学と旅する少女』特集 江戸川乱歩
定価:500円
内容:高校生の娘マーリーによる江戸川乱歩作品のレビューが中心です。
日時:2019年5月6日(月祝)11:00〜17:00
イベント名:第二十八回文学フリマ東京
場所:東京流通センター 第一展示場
入場料:無料
ブース名:文学と旅する少女
ブース位置:カ-03
参加者:マーリー、doy(父)