タイ旅行記#6<三日目その2・地獄ワンダーランド篇>
今回もグロテスクな写真が多いので、一応閲覧注意で。
いよいよワット・パイロンウアの地獄コーナーへ到着。入り口の巨大な鬼(獄卒)と亡者(タイでは「プレート」と呼ばれる)の像に、いやがうえにも盛り上がる!
地獄コーナーで一番巨大なプレート2体がお出迎え。
この男女のプレートは性病にかかっているらしい。ちなみにタイは東南アジアで最もHIV感染者が多い国でもある。これらに限らず多くのプレートが全裸で性器が丸出しである事が一時期問題となったそうだが、寺の僧侶の「経典通りに表現しただけ」という鶴の一声でこのままになった模様。
こちらは有名な地獄の釜というか鍋?で焼かれるプレート達。
鬼に巨大なノコギリで切り刻まれるプレート。ここで死んでもすぐに蘇って責め苦は永遠に続く。
そもそもタイにおける地獄寺というのは、親が子供を連れてきて「現世で悪い行いをすると、地獄に落ちてこんな目に合うんだよ」といったモラルを学ばせる場所、という位置付けらしい。なので、幼い子供を連れた親子の姿が目立つ。しかしこんなものを見せつけられた子供はたまったものではない。気温38度超えの酷暑の中、あちこちで子供の絶叫が響き渡り、さらに(おそらく)地獄の恐ろしさを説く説教がスピーカーから延々と流れるという阿鼻叫喚の世界。これぞ地獄という名のワンダーランド。
『鬼灯の冷徹』という地獄を舞台にしたコミック/アニメでは、桃太郎の連れだった犬、猿、キジは地獄で亡者を襲う動物獄卒として働いているけど、こちらでも犬や鳥が大活躍してます。
鬼に無理やり煮え湯か何かを飲まされるプレート。体に空いた無数の穴が超絶気持ち悪い。
容赦のない鬼達。男の腹には巨大な蛆虫が湧いている。
棺桶?を運ぶプレート達。どことなく表情がユーモラス。
これまでの写真を見ても分かるように、コンクリートで作られたこれらの像は表情やクオリティに差が見られる。これはいわゆるアーティストが計画的に作ったのではなく、寺に住んでいた孤児達が僧侶に言われるままに経典を元に見よう見まねで作ったから。
棘の木に登らされるプレート達。密通した男女が落ちる地獄。
ゾンビ映画にしか見えないプレートの群れ。
ルチオ・フルチを彷彿とさせる豪快な人体破壊描写。
スカルマンもあちらこちらにいます。
頭、もしくは下半身が動物になっているのはいたずらに動物を殺した者達。
舌を伸ばされた女のプレート。
酷暑の中、熱中症になりかけつつタイの地獄寺を堪能しました。
しかし、ワット・パイロンウアの面白さはこれだけではなかったのでした…。
↓動画はこちら
【閲覧注意】タイの地獄寺 「ワット・パイローンウア寺」に行ってきた!【ビエボ】|旅行
#7に続く。