Late Night Talesシリーズ

Late Night Talesとは、アーティストが選曲するダウンテンポミックスCDのシリーズで、これまでジャミロクワイMGMT、ベル&セバスチャンらが監修し25枚発売されています。タイトル通り「夜中にリラックスした気分で聴く」選曲になっていて、それに監修者自身によるカバー曲を1曲加えるという構成になっています。


LateNightTales | Music & Stories worth staying up for


今回このシリーズから番外編という形で発売された『The Cover Versions』と『At The Movies』を聴きました。


Late Night Tales - The Cover Versions [解説付 /国内盤仕様] (BRLNTC01)

Late Night Tales - The Cover Versions [解説付 /国内盤仕様] (BRLNTC01)

Late Night Tales - At The Movies [解説付き国内盤] (BRLNTM001)

Late Night Tales - At The Movies [解説付き国内盤] (BRLNTM001)


『The Cover Versions』はこれまでのシリーズに収められたカバー曲のみをまとめたもので、フレーミング・リップスによるホワイト・ストライプス『Seven Nation Army』のカバーや、ファットボーイ・スリムによるクラフトワーク『Radioactivity』のカバー等が収録されています。『Radioactivity』は最近細野さんもカバーしてましたね。色んな意味で旬の曲。


Flaming Lips - Seven Nation Army (LateNightTales Cover)


Fatboy Slim - Radioactivity (LateNightTales Cover)


もう1枚の『At The Movies』は特定ミュージシャンではなく、Late Night Talesシリーズのスタッフによる選曲で、映画音楽のみを使用したミックスになっています。単なる映画音楽の寄せ集めではなくミックスCDなので、『キル・ビル』のテーマが流れたと思ったら、そのまま『007ダイヤモンドは永遠に』がかぶさって来たり、映画で使用されたセリフが混じっていたりと色々楽しいつくりになっています。音楽ジャンルがバラバラなのも楽しい。


面白かったのは『2001年宇宙の旅』でおなじみ『ツァラストゥラはかく語りき』のブラジリアン・バージョンが入ってるコト。ムーグ・シンセを多用した名曲で15年くらい前にクラブでよくかかってたんですが、ピーター・セラーズ主演の『チャンス』という映画のサントラだったとは知りませんでした。


Meireles E Sua Orquestra - Also Sprach Zarathustra


チャンス 30周年記念版 [Blu-ray]

チャンス 30周年記念版 [Blu-ray]


この「サントラしばり」のミックスCDというのはいいアイデアなので、色んなバージョン(ホラー映画しばりとか、キューブリック作品しばりとか)で出してもらえるとうれしいです。オススメ。