ただしイケメンはのぞく - 『アジョシ』

過去の出来事が原因で心に闇を抱え、街の片隅で質屋を営んで生きる男テシク(ウォンビン)。隣に住む孤独な少女ソミ(キム・セロン)は、テシクをただ一人の友達として慕っていたが、ある日、ソミが麻薬中毒の母親共々犯罪に巻き込まれ、組織に誘拐されてしまう。ソミを救い出すため、立ち上がったテシクは……。


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川崎で『アジョシ』を観ました。良いところも沢山あったのですが、いくつか気になる点がありました。


主役ウォンビンのアクションはとても素晴らしくあっぱれの殺戮っぷりでした。銃も使うけど、ナイフで何度も何度も刺したりとかスゴかった。他には敵サイドの殺し屋タイ人が余計なことしゃべらないところも好感度アップ。


と、ウォンビンの努力に最大限の敬意を払った上でいうと、「やっぱ当初の予定通りおっさんが主人公の方が良かった」というのが本音。映画秘宝に載ったイ・ジョンボム監督のインタビューによると、当初はソン・ガンホソル・ギョングあたりをキャスティングしようとしていたらしい。さらに監督の本心では北野武にやって欲しかったそうだ。武版『アジョシ』超見たかった。


どうしてもウォンビンを主役にするんだったら、前半はもっと髪とかヒゲとかボサボサでみすぼらしい雰囲気をだして欲しかった。その方が中盤で髪を切った時に「あら、イケメン...」となって効果的と思うし。


他には音楽。『ぼくのエリ 200歳の少女』でも思ったけど、音楽が一本調子なのがいちいち癇に障ってダメでした。途中からCMの「オー人事オー人事」みたいと思っちゃって大変でしたよ。


オー人事オー人事


色々書いたけど、観て損はないクオリティなので特にイケメン好きにはオススメ。