テキサス、川崎&レイキャヴィク - 『レイキャヴィク・ホエール・ウォッチング・マサカー』
アイスランドの首都レイキャヴィクにホエール・ウォッチングをするために集まった6組の乗客たちを乗せた観光船が出航するが、不慮の事故で突然船長を失い、帰港することができなくなってしまう。そこへ家族経営の捕鯨船が観光客たちに救いの手を差し伸べるが、捕鯨禁止で困窮した一家は殺人鬼となり乗客たちを襲い始める。
新宿に『レイキャヴィク・ホエール・ウォッチング・マサカー』を観に行きました。
本作はアイスランド初のスプラッター/スラッシャー映画だそうです。アイスランドの人口ってたった32万人ほど(新宿区人口と同じくらい)しかなくて、その中のホラー好きが「オレも『悪魔のいけにえ』みたいな映画が作りたいっ!」という熱い想いで作ったんだと思うと目頭が熱くなります。
その心意気良し!ではあるんだけど、肝心のゴアシーンは直接描写がほとんどなくってちょい拍子抜け。まぁ『悪魔のいけにえ』だって直接描写はほぼなかったんでそれでもいいんだけど、活躍を期待したとある人物は割とあっさり死んじゃったりして色々残念。
話題の裕木奈江はちょい役かと思いきや、かなり大活躍していて見所いっぱい。皆がパニクる中、1人だけクールに行動してかっちょ良かったです。つか、何であんたはあんなコト知ってるの?
アイスランドって数年前の金融危機で経済が破綻してて、観光は重要な産業だと思うんだけど、本作は外国からホエール・ウォッチングに来た観光客をぶっ殺すという話なんだよねw。しかも「この国に来たことを後悔させてやるぜ!」なんてイカした(イカれた)台詞も飛び出す始末。色々ダメだけどその心意気良し!(実際には金融危機直前に作られた模様)
最後、エンド・クレジットでアイスランド出身であるビョークの『It's Oh So Quiet』のカバー曲が流れるんだけど、これがもう最高!アイスランド侮れない!過度の期待をしないという前提でオススメ。
Ragnheidur Gröndal and Dr. Spock - It oh so Quiet - Reykjavik Whale Watching Massacre endtitle song