うさぎ年だよ、全員集合! - 『ロジャー・ラビット』
全編に渡る実写とアニメの合成が話題になった超娯楽大作。アニメーションのキャラクターが現実世界の人間と共に生活を送る、'47年のハリウッドを舞台に、彼らの住む漫画の町“トゥーン・タウン”の利権をめぐる殺人事件をミステリー・タッチで描いたコメディ作品。
うさぎ年ということで、深く考えず『ロジャー・ラビット』を見た。大昔に見たことはあるけど、「アニメと実写が合成した子供向けのドタバタコメディ」という印象しかなかったんだけど、...これ超面白いな!
改めて見直したら、ストーリーは典型的なフィルム・ノワールがベースで舞台は47年のハリウッド。弟を殺されて酒に溺れた私立探偵が、色っぽい人妻の浮気疑惑から始まる殺人事件を調査するうちに大規模な陰謀に巻き込まれるという内容。一緒に見ていた娘に説明するの大変だったよ!全然子供向けじゃないし!
で、当然見どころはアニメと実写の凄過ぎる合成(CG一切使っていない!)にあるんだけど、実はもっとすごいことがあった。
この映画はディズニーのタッチストーン・ピクチャーズ製作なのでディズニー映画なんだけど、登場するアニメキャラ(トゥーンキャラ)がディズニーだけでなく、ワーナーやMGM、ユニバーサル等々と製作会社の垣根を越えて大集合していて、その豪華さに唖然とした。(ちなみにアメリカの配給はブエナ・ビスタだけど、日本ではワーナー。ややこしい)
ざっと紹介すると、こんな感じ。
↓オープニングは完全にカートゥーン。
↓ベティ・ブープだけモノクロってのが笑える。
↓ロジャー・ラビットの嫁さん、ジェシカ。カートゥーン史上最もエロいキャラ!ディズニープリンセスなんてぶっ飛ばせ!
↓ドルーピーきたー!相変わらず最高にキュート&マッド!
↓スカイダイビング中のミッキー・マウスとバックス・バニー。どちらも主人公を助けないヒドい役!
↓最後の最後にティンカー・ベル!
Wikipediaには登場するキャラの一覧が出てるけど、とてもじゃないけど書ききれないし、全てを確認するのも困難。本当ならこれらに加えて、トム&ジェリーやポパイまで登場する予定だったらしい。いやー凄い。
またちょっと面白いのがキャスティング。本作は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の直後に作られたけど、冷酷な悪役ドゥーム判事を演じてるのが、BTTFでドクを演じたクリストファー・ロイド。あまりにもキャラが違い過ぎて同一人物に見えない!
また、同じくWikipediaによれば、2010年の時点でロバート・ゼメキスが「続編の可能性はありうる」と発言したらしいが、どうなんだろう?権利関係クリアするのが大変そうだけど、ぜひ見てみたい。当然CGを使うことになるだろうけど、それでより面白くなるかは別の話。本作はある意味完成型であり、マスター・ピースだと思う。うさぎ年の始めにぜひどうぞ。オススメ。
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