フェイクは「本物」になるか? - 『マチェーテ』

すご腕のメキシコ連邦捜査官マチェーテダニー・トレホ)は、正義感の強さがあだとなり、麻薬王トーレス(スティーヴン・セガール)に妻子を惨殺されてしまう。3年後、テキサスに現れたマチェーテは極右の上院議員マクラフリン(ロバート・デ・ニーロ)の暗殺を依頼されるが、わなにはまったことから暗殺犯として追われる身となり……。


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マチェーテ』の話の前にまた『パンスト』の話から。


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ここでも散々書いたけどとにかく『パンスト』はヒドい。いわゆる「萌え」とは異なる下品なエロネタばっかだし、相変わらずゲロしたり、鼻くそ食ったりとやりたい放題。


そういう「バカ」なネタを「バカ」なままで終わらせても別にそれはそれで悪くないと思う。だけど『パンスト』が面白いのは(毎回ではないけれど)「バカ」なだけで終わらずに、そこに「燃える展開」や「感動」という一見ミスマッチな別次元へと繋げるところにあると思う。


平気で鼻くそ食うような『パンスト』と「感動」と聞いてもピンと来ないと思うけど、未見の人は17話「ゴースト ダテンシティの幻」を見て欲しい。恥ずかしいけど私は号泣したよ。えーん。


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忘れた頃に『マチェーテ』の話に戻る。ただのフェイク予告編だったのに、ひょうたんからコマ的な展開で実現した映画なので、全編バカバカしいまでの破天荒さに溢れていてそれはそれでよろしい。各俳優もバカに徹してノリノリでやってるのも好感も持てるし、実際楽しめた。


でもラストがなー。バカバカしいままで終わってしまって自分としては物足りなかった。べつに号泣させなくてもいいんだけど、最後は『第9地区』くらい燃える展開にして欲しかったな。「フェイク」と思ったら、じつは「本物」の燃える映画だった!ってのを期待してた分ちょっと残念でした。