『コラライン』公開を前に


先月は『かいじゅうたちのいるところ』月間だったけど、今月は『コララインとボタンの魔女3D』(以下『コラライン』)月間だっ。


立て続けに素晴らしいニュースが続く『コラライン』。


なかなか日本公開が決まらなかった時にはイライラさせられましたが、結果的に最高のタイミングでの公開になりそうで喜ばしいです。


『コラライン』本作は去年US盤Blu-ray購入してから何度も繰り返し見ていて「大傑作」であることは確認済み。なので、なるべくネタバレにならない程度にその魅力について改めて書いてみます。


その1)精巧過ぎるパペット

『コラライン』がパペット・アニメーションだと頭では分かっていても、それがどれだけ大変でスゴいことかを把握している人は少ないはず。ということで、下記リンク先の「メイキング映像」を見て欲しい。


TOHOシネマズ|コララインとボタンの魔女3D

  • コララインの人形を1体仕上げるのに掛かった時間:10人で3〜4週間。
  • コララインの表情の数:20万7336通り。最多で、35秒間に16の表情。
  • 1分14秒の映像を作るのに掛かった時間:52のステージに300人以上のスタッフで1週間。


本当の本当に全て手作業で作っている!霧等ごく一部がCGで作られているけど、基本は手作業。スゴいことですよ。


ちなみに人形の頭部は鼻のあたりから上下に分かれるようになっていて、それぞれ目の表情と口の表情を独立して調整が可能。この上下パーツのすきま部分はCG処理で消しているそうです。



さらにこれらの人形が着ている衣装にも注目したい。例えばコララインが着てる☆がついたセーターや手袋なんて実際に編んで着せてるんですよ。スゴ過ぎる。


↓セーターを編んでいる映像。


その他のメイキング映像(全て英語)
Apple - Movie Trailers - Coraline

YouTube - CoralineTheMovie さんのチャンネル


これらのメイキングを見てから映画を観れば(逆でもいいけど)きっと楽しめると思います。


その2)大人から子どもまで楽しめる

ピクサー作品がそうなように、『コラライン』もまた大人から子どもまで楽しめる作品であり、かつ芸術作品だと断定できます。


当時6歳だった娘と一緒にBlu-rayで見ましたが、彼女は前半「もう1つの世界」の鮮やかで楽しげな描写にすごく興奮。しかし後半「別のママ」の正体が徐々に判明するあたりから口数は一気に減り、怖いんだけど目が離せない状態(指の隙間から画面を見る)になってました。それでもとても面白かったようです。


『コラライン』の後半はしっかり怖いし、全体的に隙の無い作りになっているので大人の鑑賞に十分耐えられます。もしかしたら怖くて泣いたりする子どももいるかもしれませんが、こんな面白い映画で怖がれるなんてラッキー、くらいに考えて欲しいものです。


(参考)娘の映画絵日記。


その3)3D作品

私が今回楽しみにしてるのは3D。Blu-rayには3Dバージョンも収録されていたけど、いわゆる赤青メガネでの鑑賞なので、せっかくの色味が台無し。先日『カールじいさんの空飛ぶ家』を観た時に3D版『コラライン』の予告編が流れましたが、これが最高だったので超期待!元から3Dを意識した作りになってるので、色んなシーンで楽しめるはず。


その4)音楽

サントラはiTunesStoreで購入しました。アニー賞で最優秀音楽賞を受賞していることでもそのクオリティの高さは証明済み。どことなくMumのような北欧エレクトロニカな雰囲気もあって気に入ってます。1番好きなのはサントラ1曲目の「End Credits」で曲名通りエンド・クレジットで流れる曲ですが、日本語吹替え版の場合、日本の音楽に差し替えられるケースがあるのでちょっと心配(ちなみに字幕版、吹替え版双方観るつもり)。

1曲だけThey Might Be Giantsが参加しているのもポイントです。


Coraline

Coraline


思いつくままに書いたので全然まとまってませんが、とにかく2/19が楽しみ。仕事終わってレイトショーで観るよ!


(参考)
『コラライン』オフィシャルサイト

Coraline US盤Blu-ray-THE KAWASAKI CHAINSAW MASSACRE