7歳児に聞け-映画『かいじゅうたちのいるところ』ってどうよ?
先日娘と『かいじゅうたちのいることろ』(以下『かいじゅう〜』)の吹き替え版を観に行きました。7歳児の目には映画版はどう映ったのか?気になったのでインタビューしてみました。
父-絵本の『かいじゅう〜』は好きだよね?
娘-うん、すき。「かいじゅうおどり」のとことか、さいごに「たべてやるからいかないで」ってゆうところがすき。たべたらしんじゃうのにねぇw。
父-まったくだねぇ。で、映画と絵本はどっちが好き?
娘-えほん。
父-何で?
娘-えいがはながいからイヤなの。えほんはすぐよめるのに。
父-¥1,800払って5分で終わるのもイヤだけどね...。映画はどうだった?
娘-こわくて、たのしくて、かなしくて、びっくりした。
父-びっくりしたのはどこ?
娘-マックスがKWのおなかにはいっちゃうとこ。
父-あれはお父さんも驚いた。
娘-ねぇ?たべられたとおもった。
父-悲しかったのは?
娘-さいごにおわかれするところ。『E.T』みたいだった。ちょっとないた。
父-かいじゅうはこわかった?映画見てる時に小さい声で「こわい」って言ってたよね。
娘-きゅうにあばれたり、「たべてやる」ってゆうのがこわかった。でもKWはやさしいからすき。ジュディスはきらい。
父-マックスのことはどう思う?悪い子だと思う?
娘-マックスはときどきわるいけどすき。...ちょっとわたしににてるから。
父-えっ?どういうトコが?
娘-うまくいえないけど...わたしもイライラしてムカつく!っておもうから。でもわたしおとなしいタイプだから、おこれなくて...あの、ほんとうはだめなんだけど、そのひとのことをこころのなかで「ばーか、ばーか」ってゆうの。
※「私〜なタイプだから」というのは最近の口癖です。
父-あぁ、そうなんだ(ちょっとびっくりしてる)。お父さんに怒られた時もそう思った?
娘-(小声で)...おもった。あのね、おこったこともあるけど、そうするとかなしくなっちゃうの。
父-あぁ、マックスも怒った後で悲しそうな顔するよね。キャロルもそうだったよね?
娘-キャロルはおこりすぎだしたべるからこわい。あのおとなしいかいじゅうだれだっけ?
父-アレクサンダーかな?
娘-アレクサンダーもわたしみたい。おこれないの。
父-そーかー。マックスはどうして島から帰ってきたと思う?
娘-マックスがいたらみんなけんかしちゃうし、たべられそうになるから。
父-なるほどねー。音楽はどうだった?
娘-わたし、うるさいおんがくきらいなタイプだけど、ぎりぎりすき。こころがあったくなった。でも「かいじゅうおどり」はえほんのほうがすき。じぶんでかってにおんがくをかけるの。
父-最後にマックスは家に帰ってきたけど、これからお母さんとけんかしなくなると思う?
娘-うーん...わかんないけど、やっぱりときどきはけんかするとおもう。
父-お父さんもそう思う。でもすぐ仲直りできるんじゃないかなー。
何か『かいじゅうたち〜』の話というより、おとなしい(あまり怒らない)性格と思っていた娘が、実は怒りを外にうまく出せずに心にしまっていたという事実の方にびっくりしてしまいました。こういう話ができたのもこの映画のおかげかな?
子どもインタビューシリーズは面白そうなのでこれからも機会があればやってみようと思います。
※1/24追記
ブコメで「7歳なのに思ったことを筋道立ててきちんと説明できるお子さんの賢さに驚いた」といった感想をいただいたのですが、このインタビューはこの1週間に行った会話を編集し再構築したものです。そうした会話の半分以上は意味不明だったり、要領を得ない内容なので掲載しなかっただけなので、「賢い」なんてことはまっっったくありません。加えて当然ながら「7歳児の代表的な意見」というわけでもありませんので、ご了承下さい。