『Bootleg』感想
文学フリマで映画同人誌『Bootleg』を購入しました。ざっと感想。
侍さんの「ロバート・ゼメキス」話と、とみさわさんの「ジョーズ」話の2トップがいきなり超面白い!「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と「ジョーズ」という誰でも知ってる映画の裏話的なネタを冒頭に持って来たのが良かった。この時点で満足度急上昇。
そもそも執筆者のほとんどが自身のブログ上に描いてる方達なので、言ってみればタダで読めるモノを今回有料にしたともいえるんだよね。だから余計に「つまんなかったから、金返せ!」とdisられる可能性もあったハズなんだけど、こんだけ面白ければ文句ないでしょー。全体の誌面レイアウトも凝りに凝ってるので、素人が作った同人誌とは思えない素晴らしい出来。
あえてケチをつけるとすれば、「映画秘宝ムックの焼き直し」の粋は超えてないかなぁ、『Bootleg』ならではの個性とか特長とかがもう少し欲しいかなぁ、といったことは感じた。中盤あたりまでは。
実は今回読んで1番面白いと思ったのが(自分でも意外過ぎるんだけど)マトモ帝の「男はつらいよ全48作を全部見たっす」なんだよね。最初はタランティーノ映画みたいにダラダラと意味無しトークが続くのかと思ったら中盤以降ぐいぐい引き込まれていきましたよ。こんなテキスト絶対ヨソでは読めないよ!これぞ『Bootleg』のオリジナリティ!マトモ帝リスペクト!でもラストのアレはどうかと思うけど。
次号以降に望むことは価格は¥1,000でもいいからもうちょっとページ数を増やして欲しいくらいかな。当日会場に行けない人のための予約フォームとかあれば完璧。楽しみにしています。