IMAX版「ダークナイト」はアリか、ナシか?

IMAX アイマックス:109シネマズ


109シネマズ川崎のIMAX(以下、川崎IMAX)で「ダークナイト」を観て来ました。


まずはIMAXのお話。109シネマズのIMAXについての評判の1つに「サイズが小さい」というのがある。じゃあどのくらい小さいのかというと、大阪にあるサントリーミュージアムIMAXシアター(以下、大阪IMAX)と川崎IMAXを比べた図がこちら*1




一目瞭然。なので大阪IMAXを基準にすると相当に小さい。これはまぎれもない事実。


IMAX用に撮影された高解像度の映像はそれなりに大きなスクリーンサイズで観ることでその真価を発揮する。ハイビジョン映像を14型モニタで見てもその鮮明さが分かりにくいのと同じ理屈だ。


じゃあ行く意味がないのかといえば、そうとも言えない。以前「トランスフォーマー/リベンジ」を観た時にも「少なくとも通常のフィルム上映よりは高画質」なことを確認していたし、それに(あまり評価されていない気もするが)音響システムがハンパなく素晴らしいのだ。


そこで、欠点である「スクリーンサイズの小ささ」をカバーするために私が取ったのは「前方で観る」という至極単純な方法。具体的にはF列という前方通路添いで鑑賞。ここからだとほぼ視界いっぱいにスクリーンが広がるのだ。


で、結論。「最高だ!!!!」


映画自体は劇場でもBlu-rayでも何度も観ているので画面に集中しつつ見れた事も幸いし、終始その迫力に圧倒された。特に良かったのは冒頭の銀行強盗シーンの緊張感と、中盤市街地でのカーチェイスシーンの迫力(どちらもIMAX用カメラで撮影している)。後者はまるで映像と音響によるリンチにあってるように凄まじかった。ジョーカーの看護婦コスプレが楽しい病院爆破シーンも心臓止まるかと思った。


とはいえ、観たタイミングが金曜の夜のレイトショーだったこともあって終盤目が疲れてかなりキツかったのも事実。あまりの情報量の多さに脳がパンクしそうでした。


本音を言えばやっぱり従来サイズのIMAXでかつ劇場作品を上映する映画館が望ましいけど、現状はここしかないんで今後も通うつもり。「アバター」等迫力の映像を売りにする映画が続々できてくる中、品川や新宿、そして大阪IMAX*2のように閉館したら意味ないからね。応援してますよ、川崎IMAX(でもレイトショーくらい安くして欲しい...)。


(関連)
アイマックスシアター - サントリーミュージアム


IMAXデジタルシアターで観た『トランスフォーマー/リベンジ』 | WIRED VISION


↓大阪IMAXで限定公開された「ダークナイト」の感想。
MAIN FORCE PATROL: ダークナイト: THE IMAX EXPERIENCE


ダークナイト [Blu-ray]

ダークナイト [Blu-ray]

*1:川崎IMAXのスクリーンサイズは非公式につきwiki参照。

*2:2010年で閉館が決まった。