「AKIRA」ハイパーソニック・エフェクトについて

AKIRA [Blu-ray]

AKIRA [Blu-ray]


先月「AKIRA」のBlu-rayが発売されましたが、そのサウンドについて。

アニメのBlu-rayとしては世界初という、日本語の5.1ch音声(ドルビーTrueHD)を24bit/192kHzで収録しているのが特徴。 192kHzはBD-ROMのサンプリングレートとしては最高値であり、最大チャンネル数は192kHz時で6chまでとなっている(48/96kHzでは8chまで)。バンダイビジュアルでは今回の仕様について「BDのフルスペックを活用した最高峰の音質」と説明している。

Blu-ray版「AKIRA」が2009年2月20日発売


オーディオ・マニアではないので正直よく分からないが、多分きっとおそらく凄いんだと思う。音が凄い件は記事にもなっている。

やはりインパクトがあるのはサウンドだ。CoFestaでも驚かされたが、レンジの広さだけでなく、中低音の解像感が非常に高く、冒頭暴走シーンの車の爆発音、ゴミの山に突っ込んだ時の細かい散乱音などが、強い音圧で押し寄せると同時に、その1音1音がどこまでも細かくバラける。耳というよりも体で音を浴びているようなイメージであるため、強烈な刺激音のはずなのだが、耳の痛みなどは無く、むしろ心地良いとすら感じる。今までに体感したことのないサウンドだ。

Blu-ray版「AKIRA」で体験する24bit/192kHzサラウンドの衝撃


こちらを読む限りは期待せずにはいられないが、このBlu-rayの規格があまりにも高過ぎて現行のAV機器(BDプレーヤー、AVアンプ、スピーカー等)でそのポテンシャルを最大限に発揮するのは難しいらしい。そんなわけで「AKIRA」の音楽を制作した芸能山城組のWebサイトには「Hyperspnic BD AKIRA」というコンテンツがあり、再生するシステムについての解説まである。


Hyperspnic BD AKIRA-芸能山城組


このなかに芸能山城組の組頭、山城祥二こと脳科学者でもある大橋力氏が提唱した「ハイパーソニック・エフェクト」の解説もある。簡単に言うと、普通の人が音として認識できる上限の20kHzをはるかに超えた100kHzという超高周波までを網羅した音を聴く事で脳が活性化して音だけでなく映像までもより美しく感じる、という効果のこと。

ハイパーソニックBD『AKIRA』を、それにふさわしい性能をもつ再生装置で視聴すると、ハイパーソニック・エフェクトにより基幹脳領域が歴然と活性化し、音や映像がより美しく、快く、感動的に迫ってきます。

ハイパーソニック・エフェクトとはなにか(2)


従来のCDやDVDでは技術的に不可能だったがBlu-rayのスペックを最大限利用することで可能になったそうだ。「同じ映像」に対して、DVDとBDの「AKIRA」それぞれの音源で再生したものを見(聴き)比べる実験を行った結果、被験者は「音質が良い」という感想以外に、「映像に感動した」「画質が良い」という感想をもったらしい。


確かアナログレコードからCDに移行する時期にもこういった話題があった。人間には感知できない周波数(20kHz以上)を切ることで聴こえ方や感じ方が変わる、というのは経験則からもうなずける部分はあるけれど、「映像まで美しく感じる」ってのは正直どうかなーと思うぞ。どちらかというと「音の良さからくる錯覚」なんじゃないのかなー?


その真意はさておき、ウチもHD対応アンプ購入したら「AKIRA」BDも視聴する予定。我が家のスペックでは「ハイパーソニック・エフェクト」は期待できそうにないけど、「AKIRA」の音楽は大好きなんで楽しみ。


5月には芸能山城組によるLIVEもある模様。

http://www.yamashirogumi.gr.jp/event/event.html

生で見たら凄いんだろうなぁ。



(参考)
BD版「AKIRA」を観れば、心も体も健康に!?-AV WATCH