「WALL・E」レビューあれこれ

自身のレビューはまったく書けていませんが、巡回先で気になったレビューをまとめてみました。
(各リンク先にはネタバレ記述を含むモノもあるので自己責任でご覧下さい)

そんなウォーリーが700年間も一人ぼっち、という設定でもうすでにジュンときちゃうわけですが、その他にも無機物への細やかな愛情だったり、宇宙のちょっとした描写だったり、古典SFへも目配せしたりとツボを突きまくる内容で、俺はもう人の倍くらい楽しんだんじゃないかと思う。

「WALL・E/ウォーリー」を観ましたよ : よだれ一滴

未来SFの基本的使命のひとつである「現代社会への警鐘」を、監督のアンドリュー・スタントンは声高に叫ぶでもなく、グロテスクなビジュアルで提示するでもなく、ユーモラスな風刺画としてさらりと見せる。そこが素晴らしい。

Simply Dead 『WALL・E/ウォーリー』(2008)

出来の悪い、面白くない映画については毒舌の限りを尽くしますが、出来のイイ映画にはあんまり言うことがありませんな。

王子様に乗った白馬 : WALL・E見た

これをエコやら社会風刺と感じちゃうなんて勿体ない。見るとこはそんなクソつまんないとこじゃなくもっと全然違うところですよ絶対。

CANDLE OF THE DEAD 『WALL・E/ウォーリー』

あらすじにいっさいの説明がないにもかかわらず、小学生の子にもきちんとストーリーが理解できて、エンディングでは大人たちと同じ高揚感にひたることができる。これはほんとうにすばらしいとおもう。

2008-12-06 - 空中キャンプ

冒頭の演出は白眉で、『アイ・アム・レジェンド』なんか及びも付かないぐらい見事な終末感と、ウォーリーが700年間何をしてきたのかを一瞬で分からせる素晴らしさ。

WALL-E/ウォーリー - 男たち、野獣の輝き〜す一の映画、漫画、ゲーム日記〜

そういう過去の映画に対するオマージュがあったりするんだけど、『WALL・E/ウォーリー』にはそんな事をすっ飛ばして、「映画って映画に影響を与えるもんじゃなくて、人生に影響するもんだ」って事を真っ正面から言いきってるのが好きだなぁ。

なんのひねりもなくただ『WALL・E/ウォーリー』に感動してしまった男の感想 - くりごはんが嫌い

面白かったのは,作業をしているウォーリーの背中にどこか単純労働者の悲哀を感じたところだ.朝「出勤」する場面でのウォーリーの動き方に共感する世のお父さま方も多いだろう.

http://d.hatena.ne.jp/madogiwa2/20081206

『WALL・E/ウォーリー』はミュージカル映画をパクっているのではない。古いミュージカル映画をモチーフにすることで会話のできないロボット同士の言葉の無いラブストーリーを描いているのだ。

楽天が運営するポータルサイト : 【インフォシーク】Infoseek

主人公ウォーリーの造形と言動の、奇声をあげながらのた打ち回ってゴロンゴロンしたくなるレベルの可愛さにメロメロハアハアしたことは言うまでもないですが、その可愛さにさらに説得力をもたらすウォーリーの部屋の描写がため息出るほど素晴らしいです。とんでもなく、世界が広がっている。もうここで泣きました私は。

http://d.hatena.ne.jp/tttttt/20081210#p1

 つまりさ、映画の前半でWALL・Eが無人の廃墟の中で孤独に仕事をし、収集癖を発揮し、自宅では古い映画のビデオを観つつ、未だ見ぬ恋人に恋焦がれる姿は、かつてのピクサー社員の姿なわけですよ。

すべてのオタよ、身体感覚を取り戻せ!「WALL・E/ウォーリー」 - 冒険野郎マクガイヤー@はてな


絶賛ばかりなのも嘘っぽいので、本業が「映画ライター」の方の記事も載せてみよう。

映画史上の名作に対するオマージュといえば聞こえはいいが、この作品、あまりにもパクリが多過ぎる。
(中略)
×××の他にも数え切れないほどの近未来・宇宙・ミュージカル映画からの剽窃は見るに堪えなかった。

ウォーリー|映画批評なら映画ジャッジ!


アレを「パクリ」「剽窃」と取るかどうかは劇場で各自チェック。

「WALL・E」を観る前に観るべき映画その1-「ハロー・ドーリー」
「WALL・E」を観る前に観るべき映画その2-「サイレント・ランニング」
「WALL・E」を観る前に観るべき映画その3-「街の灯」
「WALL・E」を観る前に観るべき映画その4-「IDIOCRACY」
「WALL・E」を観る前に観るべき映画(漫画)その5-「ドラえもん」「火の鳥」
「WALL・E」に登場するBuy n Large社のサイトが凄すぎる