Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!


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ミスター・ビーンローワン・アトキンソン)は、教会のくじ引きで、フランスでの1週間の休暇とビデオカメラが当たる。そして彼は一路パリへと向かうが、乗り換えの駅とは全然違う場所にたどり着く。どうにかしてカンヌ行きの列車に乗り込むものの、自分を撮影してもらっていた乗客(カレル・ローデン)をホームに残して列車が発車してしまい……。

まりんと2人で鑑賞。彼女は3歳くらいの時DVDを見て「みすたーびーんとけっこんする」宣言したくらいMr.ビーンが大好き。最近はカートゥーンネットワークでほぼ毎日アニメ版「ミスター・ビーン」を見てます。

↑こちらがDVDボックス。ローワン・アトキンソン自身がプロデュースや声の吹き替えを担当。
そんな訳で自分が積極的に見たかったというよりも「子供が好きそうなんで」ついでに観たのですが、これが意外と面白かった。
今回はフランスが舞台でビーンはもちろんフランス語が話せない(よせばいいのに何を聞かれても「ウィ」と答えて話をややこしくする)。一緒に旅することになる少年はロシア語しか話せないし、同行する女優はフランス語しか話せない。だから自然とセリフではなく(得意の)オーバーアクションで映画を進めていくことになる。この設定がとても巧い。
基本的には短いギャグの積み重ねで進んでいくので中盤ちょっとダレるんだけど、ビーンが行く先々で撮ったビデオカメラの映像(伏線)が、ラストのカンヌ映画祭の会場で見事に回収される展開では映画のマジックを感じました。そしてこれまで数々の不運に見舞われた男に、映画館から海へと続く工程で今度はさりげない幸運が起きるシーンで目頭が熱くなりました。
西原理恵子が「子供は目の前の楽しいことしか見えない」と書いてたけどビーンも海の事しか見えなかったんだね。あぁ映画館で見れて良かった。
あと、これは何となくなんだけどジャック・タチ的なコメディへのオマージュのようなものを感じました。ギャグはベタだけど音楽とか洗練されてるところなんか。
小ネタとしては「シリー・ウォーク」するビーンが見れました(上の画像である海外版ポスターでもやってる)。確か昔パイソンズと共演してるんだよね?あと、勘違いアート系映画監督を喜々として演じていたウィレム・デフォーも良かった。ああいう人実際いそうだし。ただ、テレビ版にあるブラックジョークを期待するとちょっと期待はずれになるかもしれない。
劇場は小学生とかもたくさん居たけどガンガン笑ってた。まりんも気に入った模様。オススメです。