うろこひめ
- 作者: 嶽本野ばら
- 出版社/メーカー: 主婦と生活社
- 発売日: 2004/12
- メディア: 大型本
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今いじょうのしあわせをもとめるなら今のしあわせをすてなければなりません。美しく残酷なお姫さまのものがたり。乙女のカリスマ嶽本野ばらと少女画の巨匠高橋真琴、初のコラボレーション。
図書館で嫁さんが借りてきたのを軽い気持ちで読み始めたんだけど、あまりの残酷さにビビる。
双子として生まれたお姫様。姉は美しくやさしい少女に成長するが、妹は生まれた直後に「醜い」という理由だけで城に幽閉され、両親から存在すら忘れられてしまう。ところが姉が急死してしまいパニクった両親が魔法使いに相談し、その結果「見かけ」だけは美しい姉そっくりに変身した妹が姉の代わりを演じることになったが...というストーリー。
魔法が解けなくするために妹はある事をし続けるのだけど、これがもう残酷極まりない。美しいお姫様に多くの男性が求婚し結婚するけれど、お姫様の秘密を知った途端に××××。展開としては妹が悪事を改心したり、誰かに退治されるのかと思ったら、そのどちらでもない意外な結末でこれにもびっくり。
そして高橋真琴御大の超ラブリーな挿絵が逆に残酷さ、グロテスクさを際立たせていて見事なコラボレーション作品に仕上がっています。表紙に騙されて子供に読み聞かせたらエラい事になるので注意!
高橋真琴って以前は女性だと思っていたんだけど、実際は今年で74歳になるおじいちゃん。
1934年、大阪に生まれる。貸本漫画でデビュー後、雑誌「少女」にカラー連載「嵐を越えて」などを発表する。
http://www.macotogarou.jp/profile/index.html
以後、雑誌の表紙、口絵、挿絵を描くほか、スケッチブックや筆箱といった文具類などで、数多くの少女画を手がける。
50年以上ずっと一貫してこの絵を描き続けているって素晴らしい。
この話とこの画って、何かに似てると思ったら楳図かずおだった。楳図かずおの少女もラブリーだもんね。
まりん用にはこちらを借りました。
- 作者: 高橋真琴
- 出版社/メーカー: ブッキング
- 発売日: 2003/12/06
- メディア: 単行本
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- 作者: 高橋真琴
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/10/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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そういえば嶽本野ばらって大麻所持で捕まったんだよね?「うろこひめ」がamazonで注文できなくなってるので著書は絶版なのかと思ったらその他は購入可能っぽい。
(参考)
高橋真琴オフィシャルサイト-真琴るーむ
楽天ブックス-嶽本野ばらと高橋真琴の魅惑のお姫様トークショー