果てしなき乾き

果てしなき渇き (宝島社文庫)

果てしなき渇き (宝島社文庫)

失踪した娘を捜し求めるうちに、徐々に“闇の奥”へと遡行していく父。娘は一体どんな人間なのか――。ひとりの少女をめぐる、男たちの狂気の物語。その果てには……。

優等生と思われていた娘を調べるうちにドラッグやヤクザとの繋がりが見えてきて...という展開が「ツインピークス」みたいでした。主人公は「事件を追ううちにだんだん崩壊していく」のではなく、最初から「崩壊半歩手前」状態なんでやる事なす事滅茶苦茶。それでも「この事件を解決する事で自分は救われるかもしれない」という無根拠な妄想だけを抱えて周りの迷惑顧みずノンストップで進み続ける。最初だけ「娘を救いたい父」の目線で見ていたけどすぐについていけなくなりました(別にできなくても問題ないけど)。
「ヒステリック・サバイバー」と同じく、敵と思っていたキャラクターが味方になったり、その逆だったりと目紛しく変わるので先の展開が読めずに楽しめました。正直言うと小説よりも日記のほうが実は好きだったりしますが...。
amazonに発注したのを忘れて店頭でも購入し2冊持ってます。誰かいる?
(参考)
深町秋生の新人日記

ヒステリック・サバイバー

ヒステリック・サバイバー