先日「
死霊のはらわた3」について書きましたが、今回は「
バタリアン」。記憶の中の「
バタリアン」は「コメディ仕立てのユルい
ゾンビ映画」だったのですが、見直してみたら意外とギャグは少なくて実はまっとうなホラー映画だったことが判明。面白いのは「
NIGHT OF THE LIVING DEAD」は実話だった、という筋書きになっていて(だから原題は「RETURN OF
THE LIVING DEAD」)、蘇ったゾンビ(ココでは
バタリアン)を倒す為に(映画の通り)頭を破壊したけど死ななくって、「映画と違うじゃないか!」と怒るトコ。これおかしいしギャグとしても取れるんだけど、冷静に考えると怖いよね。しかも「
ドーン・オブ・ザ・デッド」のゾンビなみに全速力で走るし、自分達で救急車を呼んで来た人を襲うという知恵まである。あらゆる
ゾンビ映画に登場するゾンビの中ではもしかしたら最強かもしんない。あと事件に巻き込まれるパンク達のファッションが凄い(85年上映作品)。いわゆる皮ジャンにチェーンみたいなヤツもいれば、
ニューロマンティックなスーツ着たヤツもいる。このごちゃまぜ感がすごく80年代っぽくてグー。また
ゾンビ映画になくてはならない「愛する人がゾンビになったら」「自分がゾンビになったら」もちゃんと用意されているしで言うことなし。こんなに面白かったんだとびっくりしました。賛否両論の「(夢オチ並みの)大胆なオチ」だけど、映画の始めの方で何気に「前振り」しているのが個人的にハマったので嫌いじゃないです。2度と使えないオチだけどね。