昭和歌謡大全集
DVDレンタル(オフィシャル)。色んなレビューみたけど、みんなモーレツに批判していたんで、どんなんかなと思ったらそんなに悪くはなかったような。とりあえず安藤政信が「立ち小便しているトコロを刺されて、血とおしっこがピューって出る」シーンは最高でした。いい死にっぷりだよ、安藤!
それ以外については、元々原作が発表されたのが10年前なんで、その時に「マッキントッシュ」を知っている若者は、今のMacユーザーとは全然違うわけで、そんな彼等が昭和の歌謡曲にハマっている設定に無理がある。だから今ひとつ共感しにくい。いっそ94年の設定にするとか、ガキチームの歌を変える(そうすっとタイトルに偽りありか)方が良かったかも。
人によって違うと思うが、原作のキモは「生きることに何ら意味を見いだせない者達が、復讐という行為の元に生き甲斐を得て進化していく」ことだと判断していたが、そのビフォーアフターがうまく表現できていなかったと思う。アレじゃラストの松田龍平がただ単に爆発のショックで狂ったようにしか見えない。今さらながら小説の映画化って難しいなと思いました。