イノセンス

映画の日だったんで「イノセンス」(オフィシャル)。事前情報はあまり仕入れなかったので、もっと難解なモノを想像していたが、そんなコトはなかった。もちろん膨大な引用台詞を把握している訳ではないけど、別に分からなくてもストーリー的には問題ないようにできていた。これから追々解読していきます。映像に関しては、好きずきだと思うけど、2Dと3Dごちゃごちゃ映像は私はちょっと苦手。アレが必要か否かは判断できず。素晴らしかったのは音響などのサウンドデザイン。あの音楽を映画館の音響設備で聴けた事がうれしかった。9年前の「攻殻機動隊」ではあそこまで感動できなかった記憶あり。もちろん自宅のAVアンプレベルでは再現不可。
事前に情報仕入れていないと言いながら、m@stervisionさんのサイト(LINK)は読んでいて、以下長文ですが引用。

スタジオ・ジブリ鈴木敏夫は請われて本作のプロデューサーに着任早々、本作を「攻殻機動隊2」というタイトルで進行していたプロダクションI.G代表の石川光久に対して、こう言ったそうである「ナメるなよ石川。12万人しか動員していない作品の続編がどうして売れるんだ?」 ならばおれはこう言おう「ナメるなよ鈴木、石川、それに押井。4万人の信者が3回ずつ観る映画じゃなくて、本気で100万人クラスの動員を狙うんなら、せめて50万人に解かる映画を作れ」と。予告篇を観たときから危惧していたのだが、この映画、一見客にはあまりに敷居が高すぎるのだ。そもそも前作とは別物と言いながら、観客が「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」を観てることを前提に「消えたクサナギモトコ」に関する説明を省いてることからしてフザけてる。そこをきちんと描かなくては、物語の核となる「主人公バトーのモトコへの想い」を観客が共有できないではないか。

最初「難解ではない」と書いたけど、これはあくまでも前作を見てその世界観をある程度把握しているからなのであって、あの宣伝にだまされて、「マトリックス」みたいな映画を期待して見に来た人達は本当にかわいそうだと思う。これに比べたら、例の「KILL IS LOVE」(LINK)なんてかわいらしいもんだ(アレはアレでどうかと思うけど)。こういうマスをターゲットにした映画にするんだったら、STAND ALONE COMPLEX版の方を映画にするべきだと思う。無理な話かもしんないけど。
色々書いたけど、豪華な映像と豪華な音響による映画体験としては¥1,000で見ちゃってすいません、という代物だし、個人的には好きな映画です。コレIMAXで見たら凄そうだなぁと思っていたらやってんのね(LINK)。知らんかった。あと、「ブレードランナー」好きは必見。