DUCK SOUP
「我が輩はカモである」。マルクス兄弟の映画のストーリーは「あってもなくても同じ」と言われるくらい、途中からどうでもよくなるシロモノですが、今作は「ヨーロッパの架空の国を舞台に戦争が始まるお話」で、ナチスをバカにしていると受け取られちょっとドタバタあったらしいです*1。「死霊のはらわた」が残酷描写を過度に行ったのに対して、マルクス兄弟はストーリーとはまるで関係ないギャグを過度に行う事で「ナンセンスギャグ」を生み出したと言われています。赤塚不二夫もモンティ・パイソンもみーんなマルクス兄弟の影響下にあるといってもいいでしょう。特にハーポのガイキチっぷりは凄まじいです。あまりのアナーキーさに見ていてドキドキします。必見。でも特典がなーんにもなくて寂しい。