今度こそバニラアイスではない

「バニラスカイ」レンタル。以下、ネタバレ含む。

コメンタリーでキャメロン・クロウ監督は「見る人に解釈は委ねる」とした上で、「自分は全ての話が夢であるという解釈はしていない」と言ってましたが、それは無理があるだろう。「大富豪で大企業のボスで若くてハンサムで誰からも好かれて何でも話せる親友にかわいい彼女に美人の愛人がいる」なんてどう考えても「夢」の世界でしょ。そのような夢を見るようにインプットしていて、実際には「大富豪」以外はこの反対であると考える方が自然。ラストで目が覚めた時にはヨボヨボの醜い老人なんじゃないかな。それを知って愕然とするって方が面白い。もちろんハリウッド的じゃないけど。

それはそうと、キャメロン・クロウの音楽の趣味が自分と結構カブっていて*1うれしい。うれしいんだけど、個人的には映画の音楽って「ここぞ」という時にかかる方が好きなんで、そういう意味ではやり過ぎな感じ。

*1:冒頭にレディオヘッド、他にルーパー、レフトフィールドもかかって、ラストはケミカル。