続編という名のリメイク? - 『スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション』

マスク姿の殺人鬼による凶行から10年、事件を生き延びたシドニーネーヴ・キャンベル)は作家となり成功を収めていた。本の宣伝のため故郷へ戻った彼女は、保安官のデューイ(デヴィッド・アークエット)、彼と結婚した元キャスターのゲイル(コートニー・コックス)と再会。しかし、彼女の帰郷を機に2人の女子高生が惨殺され、シドニーの周囲の人々が次々と狙われていく……。


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新宿で 『スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション』を観ました。過去作は一応全て観てたものの1作目以外は記憶が曖昧でしたが、特に支障なし。とはいえ、最低でも1作目を観た上で、2作目以降に出てくる劇中映画『スタブ』のことを知っていた方がいいと思います。


今回は「ネクスト・ジェネレーション」と銘打っていたので、てっきり主役が若者に交代するのかと思っていたのですが、前作同様シドニー、ゲイル、デューイの3人が中心で、それにシドニーのいとこの女子高生とその同級生らが加わるという構成でした。過去作のファンにはうれしいかもしれないけど、年を取ってしまったメイン・キャストたちは、正直魅力に乏しかったです。


↓少々お疲れ気味なメイン・キャストの皆さん


期待と不安を抱えながら観たのですが、オープニングでいきなり失笑。ほとんど『〜絶叫計画』の世界でした。つまり出来の悪いセルフパロディ。もちろんオープニングは「アレ」をやるしかないのは分かるんですけど、いくら何でも安易過ぎました。


やたらとiPhoneが出て来たり、常にカメラでストリーミング中継してるオタクがいたりするところが、今っぽいといえなくもないんですが、それらがストーリーにうまく食い込んでるかというと、それもなし。あのカメラとかもっといい使い道あったと思うんですよね。残念。


結局、犯人は誰だ?という当てっこするぐらいしか楽しみを見いだせませんでした、まぁ、元々そういう映画だと言えなくもないですけど。ちなみに脚本はケヴィン・ウィリアムソン。この人の脚本で面白かったのって『スクリーム』1作だけのような...。


今回は一応「リメイク殺人」というのがテーマになっていて、ここ最近のホラー映画のリメイク・ブームにモノ申す、という感じがあるんだけど、『スクリーム』の続編って延々リメイク作ってるようなモノなんで、「お前が言うなぁ」という気持ちになりました。それはともかく『エルム街の悪夢』のリメイクの方を何とかして欲しかった!いや、別にウェス・クレイブンのせいじゃないのは分かってるけど、未だにあのリメイクだけは腹が立って仕方がない!


何か、かつての『スクリーム』ファン(30代〜)と、スラッシャー映画でバカ騒ぎしたい高校生(この映画は高校生¥1,000で観られるキャンペーンをやってる)の双方をターゲットにして、どっちも外してしまったような印象でした。新宿ミラノ1の大劇場がガラガラでちょっと悲しかったです。残念。


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↓『エルム街の悪夢』観るなら絶対こっち!