『オックスフォード連続殺人』&ラテンビート映画祭のお知らせ

オックスフォード大学内で繰り広げられる、数学的謎解きで連続殺人を暴く本格サスペンス。アルゼンチンから奨学金でオックスフォード大学に留学して来たマーティン。渡英したのも束の間、下宿先の未亡人の他殺死体を発見してしまう。一緒に第一発見者となった世界的数学者セルダム教授のもとには、謎の記号が書かれた殺人予告メモが届けられていた。その後も、謎のメッセージを伴う不可解な事件が続けて起き…。


レンタルで『オックスフォード連続殺人』を観ました。


アレックス・デ・ラ・イグレシア監督作品は日本であまり優遇されてはいないものの、さすがにイライジャ・ウッド主演でベストセラーの映画化なら公開間違いなし!と思っていたら、あっさりDVDスルーになって大変悲しかったです。


↓自分用に作ったまとめ
アレックス・デ・ラ・イグレシア監督作品DVDまとめ


アリゾナから留学生としてオックスフォード大学にやってきた数学ヲタクのイライジャ君は着いて早々に殺人事件の第一発見者になってしまいさぁ大変。憧れの数学学者セルダム教授(ジョン・ハート)と共に数学を駆使して真犯人を探し出すことになったものの、容疑者が全員変人ばかりでどいつもこいつも怪しい!てな感じでフーダニットモノとしてはなかなか楽しめました。


この数学バカコンビが数学について語り合うシーンが多いんだけど、これが数学というより哲学の範疇(冒頭にウィトゲンシュタインの逸話とか紹介されてる)に近くてもうチンプンカンプン。実際にはそのあたり完全に理解してなくても話が分からないということはないのでご安心を。それよりもこのじーさんと若造は「ワシが先に解くんだ!」「いやボクが!」と子供のように争ってばかりなのでかしこそうに見えて実際はバカかもしれません。


ミステリー作品としては及第点だし、イライジャ君の彼女の「裸にエプロン」(!)が観られるし、ちょい役で出て来るアレックス・コックス(何とオックスフォード大学卒!)がすんごい格好してたりでDVDスルーにするにはもったいない作品でした。


裸にエプロンは万国共通!


この写真だと分からないけど、全身像はスゴいよ!


ただ、監督の過去作品と比べるとラテンのギラギラした情熱みたいなのはあまり感じられなくてちょっと寂しかったです。逆に言えばこういうハリウッドっぽい作品も撮れるんだとびっくりしました。


で、実はここからが本題。


9/15から既に始まっているラテンビート映画祭でアレックス・デ・ラ・イグレシア最新作『THE LAST CIRCUS (英題)』(原題『BALADA TRISTE DE TROMPETA』)が上映されます!


↓ポスター。ほら面白そう!


↓監督近影。ほら信頼できそう!


新宿バルト9
9/17(土)18:30〜

Tジョイ京都
9/24(土)16:00〜

横浜ブルク13
10/7(金)18:30〜


↓詳しくはこちらチェック!
第8回ラテンビート映画祭


ちなみに去年のヴェネチア映画祭においてアレックス・デ・ラ・イグレシア監督は銀獅子賞、脚本賞を受賞してるし、スペインのアカデミー賞であるゴヤ賞でも『THE LAST CIRCUS (英題)』が作品賞受賞しています。期待していいハズ!


邦題が決まっていないということは日本公開の予定も決まっていないということなのかは分かりませんが、この機会に観ないと劇場で観られない可能性は大なので、興味ある人はゴー!私も明日新宿行きます!


(その他)
アレックス・デ・ラ・イグレシア監督が今ひとつ日本で知られてない要因の1つは、コレという略称がないことだと思ってる。誰か考えて!


オックスフォード連続殺人 [DVD]

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