草食系オルタナ君奮闘記 - 『ピラニア3D』

大勢のバカンス客が押し寄せ、大学生たちがハメを外すアメリカ南西部、ビクトリア湖畔の町。地元の女性保安官ジュリー(エリザベス・シュー)は、前日から行方がわからなくなっていた老人の死体を岸辺で発見する。その死体は、ゾンビのように変わり果て、普通の事故では考えられない残酷なありさまだった。


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六本木に『ピラニア3D』を観に行きました。


既に輸入盤Blu-rayで鑑賞済みとはいえ、大画面でしかも3Dでの上映とあらばやはり行かざるをえないでしょう。


バファリンが優しさでできてるように、本作は基本的にチャンネーのパイオツと、死んでも誰も悲しまないアホ学生達の切株地獄でできています。それらを無責任にウヒョーと楽しむだけでも十分素晴らしいんですが、その一方で主人公の幼い妹、弟らがピラニアに襲われそうになるというサスペンスがキチンとあるので、特別スプラッター好きでない一般客でもちゃんとドキドキできてそれなりに楽しめると思います。


ところで本作の主人公なんですが、町に溢れるジョッグス達と正反対な草食系的キャラづけがされているのはいいんですけど、ピクシーズのTシャツ着てて、部屋にレディオヘッドのポスターとか貼ってるオルタナ好きなんですね。USでのオルタナ好きってこういうイメージなのかとちょっと愕然としました。


なで肩主人公&ヒロイン


アレクサンドル・アジャ監督は前作『ミラーズ』が超つまんなかったので、もうダメかなーと思っていたら一気に針を振り切った傑作を作ってくれた。次回作(『コブラ』!)も期待してるよー。



思えば『ピラニア3D』にしろ『ムカデ人間』にしろ、「日本公開は無理っぽい」と思っていたのが、どちらも無事公開されしかもそれなりにヒットしてるというのに驚きました。いい風吹いてきてるよ!


Piranha 3d

Piranha 3d