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Don't Believe The Hype? - 『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』

ストリート・アートについてのドキュメンタリーを制作し始めたロサンゼルス在住のフランス人映像作家ティエリー・グエッタ。ティエリーは覆面アーティスト、バンクシーの存在にたどり着き、取材を始めるが、ティエリーに映像の才能がないことに気付いたバンクシーは、逆にティエリーのドキュメンタリーを自分が監督し始める。


オフィシャルサイト


渋谷で『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』観ました。面白かった!


当初はこの映画を観る予定ではなかったのですが、目当ての映画(『地獄の門』w)が満員で入場できず、たまたまやってたこちらを観る事にしたのでした。なので「バンクシーのドキュメンタリーなんだっけ?」くらいの予備知識で望んだのですが、これが結果的に良かったです。


映画の前半は著名なグラフィティ・アーティストに関するドキュメンタリーという感じで、グラフィティに疎い私にとっては単純に面白かったです。そして中盤になって満を持してバンクシー登場。誰も見たことがない彼の行動がカメラの前で明らかになっていくあたりまでは良質だけどフツーのドキュメンタリー映画という感じでしたが、このあたりからガラッと雰囲気が変わっていきます。


バンクシーに代わって結果的に本作の主役になったのはフランス人のティエリー・グエッタ。彼は様々なグラフィティ・アーティストと行動を共にし、この映画の前半部分を撮影した張本人なのですが、ひょんなことから彼自身がアート作品を発表することになります。


ずぶの素人であるティアリーが作ったアート作品と、その作品を一般人やアート批評家、加えてバンクシー自身がどのように捉えたか?というのが本作のポイントとなります。個人的には大笑いしながら観てたのですが、ふと我に返って怖くなりました。


ミスター・ブレインウィッシュ(MBW)と名乗ってどこかで見た事があるようなアート作品を乱発するティアリーを笑うのは簡単ですが、この映画を観る前に彼の「作品」(多くの人が目にしているハズ)を見て笑った人がどのくらいいたのでしょうか?彼を笑うことは自身の鑑定眼(センス)のなさを認めることになるとはいえないでしょうか?


また私自身は芸術家ではありませんが、今こうやって書いてるブログという一種の自己表現(ギャー)において「MBW的な」ものがないと言い切れるでしょうか?他人の様々なスタイルや手法をただなぞっているだけではないのでしょうか?正直言って自信がありません。何だか「お前達は皆薄っぺらなハイプだ」と見透かされたようないや〜な気持ちになりました。


ややヘンテコな感想になりましたが、映画としてとにかく面白いのでなるべく情報を入れずに鑑賞することをオススメします!


オマケ
渋谷の映画館の前にプロモーションとして停められていたバン。

ピーポくんがっ!


(参考)
バンクシーのインタビュー


Banksy's Bristol: Home Sweet Home: The Unofficial Guide

Banksy's Bristol: Home Sweet Home: The Unofficial Guide