『かいじゅうたちのいるところ』サントラちょっといい話

もう『かいじゅうたちのいるところ』については語り尽くしたつもりでしたが、サントラに関する面白い映像を見れたのでまた書くよ。

スパイク・ジョーンズ特集の雑誌『EYESCREAM』のオマケDVD。スパイクが来日した時の映画公開記念パーティーやトークショーが収められていて、さらに特典映像としてサントラのレコーディング風景の映像が入っていた。これがすごく良かった！

↓音楽を担当したカレンO姐さん。

「彼（スパイク）も私もモーリスの絵本が大好きだったの」
派手なステージ衣装もいいけど普段着の姐さん超かわいいなー。

↓レコーディング中のマックスを見守るスパイク＆カレン。

カレン「（こんな風に）遠吠えをして」
スパイク「完璧だ。僕より上手だね」

「（映像とカレンの音楽を合わせたら完璧だったので）映像を見ながら本気で泣いてしまったほどさ」
ここでのスパイクがなぜ顔に落書きがあるのかは不明w。

サントラに子供の歌を入れた理由を語るスパイク＆カレン。
カレン「子供たちに歌わせたいと思うようになったのはラングレー・スクールのCDの影響よ」

スパイク「公立小学校の5年生が体育館で歌ったロックやポップスを録音したCDなんだ。70年代ある音楽教師が教科書に載っているような音楽は教えたくないと思ったことが発端だった。子供たちもそんな曲は嫌いだしね」

カレン「歌の訓練を受けてない普通の子供たちを使うことで彼らのために作った曲にさらなる魅力が加わると思ったの」

スパイク「収録当日僕とカレンが到着するとある女性が子供たちに練習させていて面食らったよ。現場に指揮者がいなかったのでうまく歌えるよう事前に教えてくれてたらしい。それじゃ困る。うまく歌えたら子供らしくないだろ。だから練習をやめさせて彼らに楽しんでもらったんだ」

↓スタジオで飛びはねながら歌う子供たち。

この時の録音したのが「かいじゅうおどり」で流れる音楽なのだ。

うまく歌わせずに好きに歌わせたというのがスパイク＆カレンらしくてウルウルきたよ。あのサントラはそうやってできたのな。

他にもスパイクとモーリス・センダックの映像なんかもあるのでオススメです。