うんこ、しっこ、チンコは永遠に不滅です-「マーシャル博士の恐竜ランド」

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タイムワープ研究者であるマーシャル博士(ウィル・フェレル)は、テレビのトークショーで大失態をやらかし第一線から退く。ところがある日、そんな彼の前に名門ケンブリッジ大学の学生ホリー(アンナ・フリエル)が現れ、博士の学説を支持すると力説。彼女の熱意に動かされ、博士はついに念願のタイムワープ装置を完成させる。


娘を連れて「マーシャル博士の恐竜ランド」を観に行きました。


連休最終日で劇場は家族連れでいっぱい。おそらくは「何かよく分かんないけど恐竜が出て来るコメディみたいだし、吹き替え版だから子供の時間つぶしにちょうど良さそう」という安易なチョイスだったのだろうが、彼らは重要なことを見落としていた。主演が「俺たちフィギュア・スケーター」のウィル・フェレルということを。


ストーリーは単純。ウィル・フェレル演じる科学者がひょんなことから異次元(恐竜もいればエイリアンもいて現代の建築物まであるなんでもアリな世界)に行って騒動を巻き起こす話なんだが、とにかく全編下ネタだらけなのだ。恐竜の映像はかなりリアルで迫力もあるのに、ギャグのレベルは小学生レベル。うんこ、しっこ、チンコという「すべらないネタ」に加え、なぜか「コーラスライン」のゲイネタを執拗に繰り返すという展開に劇場の小学生(プラス私)大爆笑。まさかこんな下品な映画と思っていなかった親は口アングリ。


今作は70年代にUSで人気だったTV番組「Land of the Lost」のリメイクで、監督は私の大好きな「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」のブラッド・シルバーリング。生粋のコメディファンや、ウィル・フェレルファンからすれば、いかにも「子供向け」風に宣伝されて、吹き替え版メインの上映というのは納得いかないのかもしれないが、個人的には大満足。娘も気に入ったようで、帰り道で何度も「あの、きょうりゅうのおしっこかけるのがおもしろかったよねぇ〜」とニヤニヤしながら話してました。


思えば私の子供時代はドリフがあったし、最近の小学生には「クレヨンしんちゃん」があった。どちらもPTAや頭の固い親達には嫌われて「子供に見せたくない番組」と言われたけど、子供はみんなうんこ、しっこ、チンコで笑うのが大好きなんだよね。今の世の中は大人だけじゃなくて子供だって色々大変だけど、そんな子供から「笑い」まで取っちゃダメだよ。例えどんなに自分が嫌いでもさ。


ちょっと無理矢理ではあるけれど、臼井儀人さんのご冥福をお祈りします。


クレヨンしんちゃん Volume49 (アクションコミックス)

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